『アンナ・カレーニナ』を要約すると… | DVD放浪記

『アンナ・カレーニナ』を要約すると…

 

『アンナ・カレーニナ』はトルストイの大長編小説だが、これを1行で要約するとどうなるだろうか? 

 

「モダン・ラブ〜今日もNYの街角で」のエピソード2「恋のキューピッドは世話好きの記者」のなかに、そのひとつの例があった。

 

 

 

本筋はバッサリ省略するが、その昔、再会を約束して自分の住所を書き込んだ『アンナ・カレーニナ』を恋人に託していたのに、その男がそれをなくしてしまい、それっきりに。それから17年が過ぎてから偶然(実は、偶然ではないのだが)再会したふたりの間で交わされる会話の場面だ。結局小説は読めずに終わってしまったという男に、女がこう言うのだ。

 

Well, there's brilliant prose, and then she kills herself, and then just some more brilliant prose.

 

字幕では「あれこれあって アンナが自殺してーーまた あれこれある話」となっている。なるほどーとうなずく人は多いかもしれない。 (^^;

 

このくだりはもう1度繰り返されるのだけれど、それは観てのお楽しみということで。それにしても、日本なら分冊化することが多いのに、あっちのペーパーバックは、やたらと1巻本にしたがるのはどういう訳なんだろう?