脇役の人たち | DVD放浪記

脇役の人たち

 

山谷初男が10月31日に亡くなった。数多の映像作品で脇役として活躍し、最近でも、「やすらぎの郷」「やすらぎの刻〜道」に出演して元気な姿を見せていた俳優さんだ。「やすらぎの郷」の開始当初から、せりふがない、目立たない役なのに、主演陣に続いて名前がクレジットされていたことを思い出す。まさに、テレビや映画等の映像作品に長く貢献した俳優、脚本家、技術者らが余生を送る「やすらぎの郷」の住人にうってつけの人選だったといえる存在だ。

 

 

一般に「脇役」は目立たないものだけれど、スパイス的な役割で存在が際だつこともある。それをあらためて感じたのは、最近復活した「時効警察はじめました」を観たからである。シーズン2の「帰ってきた時効警察」では、新卒の真加出が時効管理課に配属されてくる。この真加出を演じた(小出)早織が、クセの強い出演者のなかにあって、抜群の間合いでボケ・突ッコミをこなしていたのだ。ところが、最新のシーズン3では、早織の名前が消え、吉岡里帆が登場することとなった。吉岡の起用は番組のマンネリ化を避ける目的だったのかもしれないけれど、彼女の頑張りはどうも空回りしているように見えてならない。個人的には、小出早織の再登板を強く要望したい!

 

 

役者の演技といえば、あの4分間のマリーゴールド……(^^; このドラマ、福士蒼汰が主演らしいのだが、Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜のときとほとんど変わりないせりふ回しと、さっぱり覇気のない演技は彼の持ち味ということなんだろうか? まあ、菜々緒の顔を観ていればそれでオッケーという私が何を言っても説得力皆無だろうけれど。いっぽう、横浜流星に料理の手ほどきをしたおばあちゃん役で登場した松金よね子の、与えられた役割をきっちり果たす手堅さを見よ! タモリの「今夜は最高」などで弾けた歌声も披露していた芸達者の彼女をキャスティングした人は偉いぞ!

 

 

いかん、いかん! テレビなんか観るヒマがあったら本を読まなきゃ! (^^;