終わる店、始まる店 | DVD放浪記

終わる店、始まる店

3月29日(木)にさかのぼる。この日午後の歯科診療を終えてから神保町方面へ移動中、あのいもや2店舗の前に入店待ちの客の長い長い列ができていたのに驚いた。ランチ時を過ぎた時間帯にしては異様な雰囲気。何か特別なキャンペーン価格にでもなっているんだろうか。

 

と疑問に思いつつ、ふだんは素通りしている古書店の均一棚を見やると、以下の2冊の背表紙のタイトルが飛び込んできた。

 

『星と宇宙の科学』佐藤文隆・海部宣男 新潮文庫

 

『女讀むべからず 夏の夜話』林房雄 河出新書

 

前者は昭和60年(1985年)に刊行されたカラー版新潮文庫の1冊。地味なタイトルながら、佐藤文隆と海部宣男という観測と理論双方の第一人者らによる対談+解説記事というユニークな構成で、冒頭の1章が野辺山電波観測所に割かれている。後者は私が生まれてまもない頃に刊行された林房雄の小説で内容は……内緒! (^^; 

 

神保町の交差点までやってくると、つぶれた信山社のフロアの改装が進んでいた。チラと遠目で見る限り、なにやら本棚があり、岩波文庫の背表紙らしきものが並んでいるように見えたのは幻か?

 

 

そして、3月31日(土)のラジオ放送で遅まきながらいもや閉店の話を知る。大学時代、神保町の書店街を巡り歩いてから食した、あのてんぷら定食のうまかったこと(そして安かったこと)。その思い出に誘われて、ふたたび神保町に足を運ぶと、天ぷら店もトンカツ店もともに長蛇の列。営業最終日の立ち会いはあっさり諦める。いっぽう、旧信山社は「神保町ブックセンター with Iwanami Books」としてこの4月11日(水)にオープンの予定。1階は喫茶店・書店とワークラウンジが融合した複合フロアとして復活するらしい。展示本の数は以前よりもかなり削られるようで、このあたりオープン日に確認してみたいものだ。と思いつつ明倫館方向に向かったのだが、いやあ、これが大間違い! 小規模な古本市が開催されていて……うーん、あとは省略。 (^^;