「卒業写真」と「最後の春休み」 | DVD放浪記

「卒業写真」と「最後の春休み」

一昨日日曜日の夕刻、マクドナルドでコーヒーを飲みながらナゲットを食べていたら、一団の学生(10人ぐらいか)がやってきた。うち4人(男女ふたりずつ)は私の右隣のテーブルにつくと、ドリンクはそっちのけでなにやら作業を始める。体はでかいが、おそらくは中学3年生だろう。小さな文字がぎっしり書き込まれた、色さまざまな紙片の小山がいくつも積み上げられていく。どうやら手作りの卒業記念アルバムの作成中らしい。といっても、大きなアルバムを1冊作って先生にというわけではなく、仲間あてに一つひとつB6サイズぐらいの横長のスパイラル綴じスケッチ帳に先の紙片やら写真やらを貼り付けて、一人ひとりにオリジナルのアルバムが手渡すという趣向らしい。「卒業写真」と「最後の春休み」のシーズン到来だ。
 
 
昨日月曜日は朝一で病院へ。先月始めから左肘に痛みを感じるようになっていたのだ。ただ、銭湯にのんびり浸かったあとでは痛みが消え失せてしまうので、そのままにしていたら、最近になって、トートバッグの中に縦方向に立てて入れておいた本、2、3冊を片手でまとめて持ち上げようとすると痛みが走り力が入らなくなってしまった。まったく、会社を辞めたとたんこれだからいやになるが、例の血液検査の数値のことが気になっている折、この機会に心配事は一掃しておきたい。
 
当然、整形外科で診てもらうことになったが、初診扱いだから待たされるのは承知だ。せいぜい泥縄勉強の時間にあてようと、書籍を詰め込んだバッグを肘が痛むはずの左手に下げていく。9時半に乗り込んで、窓口の相談係に症状を伝え、整形外科へ直行する。実はもうひとつ気になることがあったのだが、係の女性のアドバイスもあり、それについては来週に先送りすることにした。
 
「左肘が痛むそうで…」と出迎えてくれた先生に「特にどこかでぶつけたような記憶はなくて、ぶらぶらさせているだけなら問題ないのに、最近本を何冊か持ち上げようとすると痛むんです」と伝えながらこちらが伸ばした左手を先生は軽く支え、肘の部分を押す。「あ、そこが痛いところです」と伝えると、にこりと笑みを浮かべ「テニス肘ですね」と即診断を下す。10秒もかからなかった。 (^^;
 
「いや、運動なんかはしていないんですが……」といいかけて、「もしかして、キーボードを叩くのも原因になりますか?」と、自分で原因を解明してしまったようだ。「年も影響してるんですかね」と弱気になると、「いやあ、若い人だってなりますよ」とのこと。とはいえ、念のためCT撮影で問題ないか見ておきましょうということになり、予約なしの当日飛び入り扱いに押し込んでくれた。CT科では1時間弱待たされたものの、無事撮影を終え、その結果画面を見ながら、「骨に異常はなく、軟骨部分も正常です。炎症を抑える内服薬を2週間分、それと湿布を出しましょう。それで痛みが引かなければまた来てください」ということにあいなった。以前の血液検査の数値異常のことが気になっていたので、これには正直ホッとした。近くの薬局で薬をもらって外へ出るともう午後の2時近くになっていた。
 
 
本日火曜日は、昨夜から読み出した井上夢人の『おかしな二人――岡嶋二人盛衰記』(キンドル版)の続きを読む。ヤバイ。面白くて切りがないのだ! 
午後はそれを振り切るようにしてPへ出かけ、各省庁のホームページを閲覧し、泥縄勉強の資料収集にあたる。うーん、まあ、今はこれやるしかないだろうなぁ。