Van Johnson
スポーツ新聞でヴァン・ジョンソンが亡くなったことを知った(いや、こうした場合、やはり「バン・ジョンソン」と伝統的な表記にすべきなのだろう)。
40年代、50年代の映画で活躍した俳優で、ジーン・ケリーと共演した「ブリガドーン」や名作「ケイン号の叛乱」にも出演しているのだが、これらの作品ではあまり強い印象は受けなかったものだ。
そんな彼を意識したのは、ついこの夏のことである。ワーナーが「終戦記念日」に向けてということか、戦争映画のDVDを再リリースした。ちょっと調べてみたいことがあったので何本か購入したのだが、その中に、彼が出演した「東京上空三十秒」と「戦略爆撃指令」があったのだ。
前者は、有名なドゥーリットルの日本本土爆撃作戦に参加したパイロットの実話を映画化したもので、彼の代表作と言っていいだろう。後者は、同じ第二次世界大戦を舞台に、多大な犠牲を承知で、連日ドイツ領内への空爆を命じる鬼将軍に仕える部下という役回りで、クラーク・ゲイブル、ウォルター・ピジョン、チャールズ・ピックフォード、エドワ^ド・アーノルドといった大御所に混じって、屈託のない役柄をのびのびと演じていた。
12日、老衰のためニューヨーク州の介護施設で亡くなったという。享年92歳。
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遅まきながら、彼が、グレアム・グリーン原作の「情事の終り」(1954)で、デボラ・カー、ピーター・カッシングらと共演していたことを知った。うーん、これはちょっと観てみたい。