「それ行けスマート」をもう一度!
「週刊文春」の小林信彦のコラムで「それ行けスマート」の映画化版の話を知る。
「それ行けスマート」は、60年代半ばに登場したTV番組で、アメリカの秘密情報部員86号ことマックス(ウェル)・スマート(ドン・アダムス)が、相棒の女性部員99号(バーバラ・フェルドン)とコンビを組んで、悪の組織ケイオスの陰謀に立ち向かうという設定のナンセンス・コメディだ。日本での初回放映時は、アン・フランシス主演のお色気探偵もの「ハニーにおまかせ」とカップリングした形で放映されていた。
メル・ブルックスとバック・ヘンリーが脚本を担当しており、今にして思えば、非常にぜいたくな番組だったわけだ。毎回脱力系のナンセンス・ギャグの連発で、このあたりは、メル・ブルックスの本領発揮といったところだろうか。
靴の底が携帯無線になっていたり、情報部のチーフ(エドワード・プラット)の机に置かれた大統領とのホットライン電話が(たしか)牛の角を模したものになっているなど、小道具でもいろいろと笑わせてくれたものだ。
でも、本当の「それ行けスマート」の魅力は、藤村有弘の吹き替えの妙にあったような気がする。彼は熊倉一雄と並ぶアテレコ界の逸材だったと思う。もっとも、こんなことばかり書いていると、「昔はよかった」と言ってるだけのような気もするのだが。 (^^;
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それ行けスマート
Get Smart
1965-1970年 カラー
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◆スタッフ
演出:ゲイリー・ネルソン/ブルース・ビルソン
製作:レナード・スターン
脚本:メル・ブルックス/バック・ヘンリー/アーン・サルタン
◆キャスト
マックスウェル・スマート:ドン・アダムス
99号:バーバラ・フェルドン
チーフ:エドワード・プラット
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