久々にSFの傑作にめぐりあえた
- かと思わせたのが、鏡明の『不確定世界の探偵物語』である。ブライスという名の謎の実業家によってタイム・マシンが実用化され、過去が自由に改変される世界を舞台に、およそ時代遅れな私立探偵稼業を営む男が活躍するハードボイルド活劇だ。
不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫 か 2-1)/鏡 明
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残念ながら、結局は私が望む方向へ進むことはなく、単なる「異色SFハードボイル」で終わってしまったのだが、おや、と思わせたのは、第1話で言及される3人の名前である。この3人の関係が、過去を改変するたびに微妙に変化することを、自称ダーウィン・フリークの私としては大いに期待していたのだが……。
http://ameblo.jp/prisoner-number-six/entry-10013489397.html
いやいや、ブライスの名前が出てきただけでよしとすべきなのだろう。そろそろローレン・アイズリーを読み直すべき時期かもしれない。