「ALWAYS 三丁目の夕日」
宮崎アニメや、「Shall We ダンス?」など一部の例外を除き、日本映画とは長い間疎遠な時期が続いてきた私は、当然ながら、この「ALWAYS 三丁目の夕日」もずっと敬遠していた。だから、このBOXセットを発売前に予約したのも、この映画が昭和33年という時代をCGでいかに再現しえたかという興味本位からだった。だが、本編を観て驚いた。これが面白かったのだ。
今さら私がその面白さを書き連ねたところで意味はないだろう。物語の作りをあざとすぎるとみる向きもあるだろうが、とにかく、これほどベタな人情話を素直に楽しむことのできる自分に驚いてしまった。おそらく、これからも私が折にふれて何度も観直す映画の1本になることは間違いない。
「そりゃ、いくらなんでもほめすぎだろう」と笑われることを承知であえて言うなら、もしかしたら、私たちもやっと、日本版「素晴らしき哉、人生!」を手にすることができたのかもしれないのだ。
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- 素晴らしき哉、人生〈特別版〉