あの頃の自分へ(最初から)
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年が明けると、正規の授業は後僅かになり、受験直前の冬季講習のみとなります。
授業が最後というのは、嬉しい様な淋しいような、複雑な気持ちになります。
英語文法の先生が、春くらいの時期に、生徒は、毎回授業へ出席することを、かなりこだわって話していました。
冬になると、春にいた生徒の何名かはいませんでした。
彼らはどうしたのでしょう。
大学受験に挫折し、違う道を選んだのだと思いますが、単に、自分の甘えで来なくなったのは残念なことだと思います。
英語文法の先生は、
「春には、かなり厳しく授業に出席することを言ったのだけどね。いない生徒もいるでしょ?
だけど、君たちは、受かると思うよ。」
笑顔で言ってくれました。
英語長文の先生は、最後の授業でこんな言葉を教えてくれました。
Don’t say cant
ヘビー級ボクサーのマイク・タイソンのジムに書いてある言葉だそうです。
直訳すると、できないと言うな、という意味です。
これは、自分で限界を決めるなということです。
自分のできることは、たくさんあるのに、できないと言ってしまうと可能性の芽をつんでしまうのです。
受かると思うよ
と
Don’t say cant
この2つの言葉を聞いて、とても嬉しかったのを覚えています。
2つの言葉は、オレの机に鉛筆で書き、自分に気合いを入れました。
他の予備校講師も、最後まで授業を受け、がんばって食らいついてきたオレたちに、賞賛と激励の言葉をくれました。
予備校生が、予備校に行き、授業を受け、家でも勉強し、そして、大学受験本番を迎える。
オレ自身は、当たり前だと思っていました。
当たり前ですが、すごいことなのかもしれません。
スポーツでも、試合に出るまでが大変です。
部活でも、試合に出れる選手よりも、補欠の方が圧倒的に多いです。
格闘技も、ジムに入門する人は多いのですが、実際に試合まで出る人は、入門する人に比べるとずっと少ないです。
遂に、受験本番です。
地獄の様に辛い、戦いになりました。
つづく
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