私は刑務所に入って一年で体重が10キロ落ちました。
もともとかなり筋肉質だったのもありましたが、こんなに落ちたことないだろう、というほどのところまで落ちました。
毎日、運動時間が30分あって、その時間は談笑も許されているし、寝ててもOK。おそらく唯一他の受刑者と仲良くなれる時間でもありました。
しかし私は毎日、筋トレをしていました。
その甲斐あってのマイナス10キロだったかもしれませんが、やはり食事だと思っています。
他の刑務所等で育てられた野菜中心の食事。野菜野菜野菜…。
毎月配られるメニュー表には、チンジャオロースだとか、肉炒め、等、一見美味しそうに見えるものの、肉は少ししか入っていませんでした。
もちろん間食もできないし、夕飯はきっちり夕方5時。次の朝飯の朝6時半まで、なにも食べられないので、お腹が空いて夜中によく目が覚めていたほどです。
おそらく、空腹の時間が長いことが1番ダイエットになったと思います。
出所した今でも食事には気をつけて、できるだけ野菜は食べてみるものの、やはり体重はもとにもどりました。

その食事すら作っているのは、同じ受刑者の人たちでした。味も薄いし、とにかく美味しいとは言えませんでした。

でも誰1人として、刑務作業をやりたくてやってる人は、当然に受刑者にはいないと、私は思っています。自業自得ではありますが。
でも自分が生かされてること、目に見えない頑張れが、どこにでも、たくさんあることを身をもって知りました。

話がそれましたが、
祝日になると、スナック菓子が出たり、正月にはおせち料理まで出ました。

ある同僚のホームレスをしていた受刑者が言っていました、「飯もタダで食えるし、寝るところもあるから、また来る」と。
私には返す言葉がありませんでした。
他にも自分の誕生日を知らない人や、人生の半分を少年院や刑務所で過ごした人、刑務所の生活が長すぎて、スマホを見たことがない人もいました。
当たり前がまったく通じないし、「地獄の沙汰も金次第」の如く、刑務所の中にも世間がある、と感じました。
食事の制限や団体行進、とても楽しいとかやりがいがある、等とは言えない作業。
次行くことがあれば、切腹自害したい…と思えるところです。