私は海外旅行が趣味で、逮捕される前は年に何回か東南アジアへ行っていました。
ある時、あまり旅行慣れしていない友人を連れて行きました。観光客の多い信号のある交差点を渡っているとき、ものすごいスピードの車が、私達より先に通りすぎていくのを見ながら「歩行者優先だろ」と言っていたのをとてもよく覚えています。
そんな友人に一言、なだめるように、ここ日本じゃないからさ、という他ありませんでした。
小さい頃は、信号を渡る時は手を上げてわたりましょう、信号が黄色になったら止まりましょうとか、私達にとっては当たり前のことも、国が違えば常識が違うというもので、そこに海外の良さを知って、日本を知りました。
それはつまり日本はとても平和である、ということでしょうか。
もちろん、他国の比較をするならの話ではありますが。

意外にも刑務官は受刑者の体を、よほどのことがない限り、指一本触れてきません。聴いたところによると、過去に裁判沙汰になったトラブルがあったらしいです。なので今はかなり厳格な法律のもとで運営しているみたいです。ひと昔前は影で暴力を奮ったりしていたみたいですが…。
しかし私の経験した感覚だと、よくも悪くもかなり事務的な印象を受けました。反省してるかしてないかもそうですが、仮釈放にしても、刑期が○年だから仮釈放○年、という感じで、周りをみてもかなり形式的でした。
とても楽しい、幸せとは言えない所内生活でしたが、実は刑務所では多数の国家資格が取得できます。
私は勉強が苦手なので、特になにも挑戦はしませんでした。
例えば、ガソリンスタンドで働いたりするための危険物だとか、簿記検定、英検、玉掛け、
ある程度刑期が長くないと受けさせてもらえませんが、理容師の資格取得までありました。そのための教育まで、しっかりとあります。
入所したときにそれを知り、さすが日本の刑務所、と思った記憶があります。

海外に行って、二日もするとお米が食べたくなり、わざわざ日本で有名な牛丼屋さんに行くことがあります。考えてることは皆同じで、そこにはかならず、日本人観光客もいます。帰る時はおセンチになっても、帰国すると安心して、もとにもどります。
第二次世界大戦中、ドイツのナチ党、ヒトラーはたくさんの人を恐怖に陥れましたが、当時アメリカが恐れていたのは日本人の団結力だったそうです。
私にはなんの力もありませんし、日本がどうとかいう余裕も恐らくありません。

でも日本はいい国です。