杏里の曲は季節が目の前に広がる。夏も冬も。そしてラブソングが秀逸。都会的で洗練されていて大人っぽくて、切なくて、でもべたっとしていない。個人的にラブソングや恋愛ドラマ・映画ってべたっとしたものが多くてウンザリ感を先に感じることが多いけれど、杏里の歌の世界は「洗練」されていてちょうどよく聴けてちょうどよく浸れる。
ユーミンも季節を描くのがうまくラブソングの名手だが、ユーミンの曲に出てくる登場人物って多くが性格が好きになれず、しかも右ならえの「流行りに乗ることがエライ」といったなんともキョロ充な感じがする。典型的なインスタバカ(インスタで自己演出するタイプ)の感。世の中そういう人は多いかもしれないけれども、全く素敵に見えない。とはいえユーミンもさすがと唸る歌詞をも多いし小学生の頃からユーミンの楽曲には親しんできたから嫌いというわけではない。
杏里のラブソング(吉元由美作詞が多い)に出てくる登場人物の多くは常識的に大人の女性として生きようとしている感じを受ける。内心はいろんな感情や思いを抱えながらも、凛としようとするそのしなやかさと強さと優美さが実に素敵な大人のお姉さん。やっぱり素敵なお姉さんに憧れたい気持ちがある、年上でも年下でも「素敵だな」って思わせてくれる人に接すると心が豊かになる。まあでもそんな歌詞を味わうというよりかは杏里の歌い方、声質、楽曲こういったものがすべて優美さや洗練につながるのだろうな。
杏里との出会いは幼稚園の頃アニメの主題歌「CAT'S EYE」を聴いたところまで遡る。幼稚園のお友達にキャッツアイの話されて見てみたけれどなんか泥棒の話でちょっと大人っぽくて絵柄もあまり好きじゃなかった。幼少期に好きだった絵柄はクリィーミーマミやファッションララペルシャみたいなカワイイのだったから。特にクリーミィマミはセクシーでセンチメンタルで女児の好きな要素がちりばめられていて当時も特に絵柄が好きだった。
その後杏里を聴くようになったのは90年代初頭の中学生の頃。中1からは友達との遊びといえばカラオケで、その頃、お友達で杏里をおさえている子がいてその影響で杏里のアルバムを聴いて好きになった。テレビ発ではない。その頃から都会味のあるカラッとした曲が好みと意識したのかも。小学校高学年の頃はジャンルがよくわからずユーロビートなど聴いていたがちょっとこういうんじゃないよなと思いながらも探しようがまだわからなかった。
杏里も長くなりそう
とりあえず杏里マイフェイバリット10
1位 愛してるなんてとても言えない
2位 最後のサーフホリデー
3位 スノーフレイクの街角
4位 SUMMER CANDLES
5位 I Will Be There with You ~あふれる想い
6位 MIND CRUISIN'
7位 悲しみがとまらない
8位 CHRISTMAS CALENDAR
9位 Groove A Go Go
10位 思いきりアメリカン
私が感じる杏里らしさとは「愛してるなんてとても言えない」「最後のサーフホリデー」あたりの感じ。夏の乾いた風や夜風を感じる都会的な曲が好き。ユーミンでいうところのHello,my friend的な季節感。ユーミンはなんか湿度や砂が肌にじとっとついた海も濁ってビーチも人が荒らしたような湘南感があるけど杏里はカラっとしたハワイとか西海岸的な湿度低くてなんなら夕方ちょっと肌寒さすら感じる空気感。
4位のサマーキャンドルは出だしから切ないしんみりとしたきらめきが感じられる曲なので若いニッキの頃の画像や動画眺めてると頭に浮かぶ曲。曲の後半は人に歴史ありというか、奇跡というか、壮大さすらも感じる名曲。しかも泣ける。80年代ってちょと昔と思っていたけど85年でも35年も前なんだ、そして2000年頃ミレニアム笑とかいってた頃ってつい最近だと思っていたけどもう20年も昔なんだ。ため息。自分もずいぶん長いこと生きているんだなと改めて思う。カッコいいお姉さんだった杏里さんももうすぐ60歳なのかあ。
10位の思いきりアメリカンはWinkのしょうこちゃんが好きといっていたので、聴いて知った曲。そのほかは中学時代に聴いた想い出多めの自分に染み付いた選曲。5位のI WILL~はJAL機内で流れていた曲で壮大で涙腺を刺激する曲2011年だからわりと近年。TIMELY!に入っている曲やYOU are not aloneも最近いい曲だなあと思っているので杏里のレビューは今後も続く。