私の知る霊能者さんに、
人柄が空で見える人がいた。
魂の健やかさが見えてしまうその人はとても有名で偉い人なのだけど、
皆が恐縮するほど偏屈で気難しい人でもあった。
何故なら彼にはすべてが見えてしまうから。
だから大人であれ、子供であれ、嘘や虚栄などに惑わされることがなく、
それ故に手厳しいと言えた。
こどもだった私に、
「稀なやつだな、お前は雲一つない抜けるような真っ青で高い空だ」
と告げた。
「だから普通の世界に生きるのは俗世の者にとても傷つけられるし、つらいだろう。時に一つの曇りを持つこともそういった意味では必要かもしれない。俗世は空が何色かも見えない者だらけだ」
とても面白い能力だと思った。
「いずれこちらに来るだろう、修行したくなったら言っておいで」
と、何故か怖いと評判のこの人が私には全く怖くなかった。
だが15の私と会ったときに、この人は70近く。
こちらと言った世界に足を踏み入れるとは思ってはなかった。
あなたという空は何色?
どんな空?
人柄が空で見える人がいた。
魂の健やかさが見えてしまうその人はとても有名で偉い人なのだけど、
皆が恐縮するほど偏屈で気難しい人でもあった。
何故なら彼にはすべてが見えてしまうから。
だから大人であれ、子供であれ、嘘や虚栄などに惑わされることがなく、
それ故に手厳しいと言えた。
こどもだった私に、
「稀なやつだな、お前は雲一つない抜けるような真っ青で高い空だ」
と告げた。
「だから普通の世界に生きるのは俗世の者にとても傷つけられるし、つらいだろう。時に一つの曇りを持つこともそういった意味では必要かもしれない。俗世は空が何色かも見えない者だらけだ」
とても面白い能力だと思った。
「いずれこちらに来るだろう、修行したくなったら言っておいで」
と、何故か怖いと評判のこの人が私には全く怖くなかった。
だが15の私と会ったときに、この人は70近く。
こちらと言った世界に足を踏み入れるとは思ってはなかった。
あなたという空は何色?
どんな空?