この写真を撮るために渡った見知らぬ橋。
そこで見た、まだ見ぬ井仁棚田の標識(看板)。
多分、4.6kmとあった気がする。
けっこう近いんだな…と思いながらハンドルを切った。
しかし、侮るなかれ!
棚田が広がる山の麓…思ったよりも道は細く険しかったのだ。
人の家の裏庭と川の間を通っているような感覚にさせる道。
ん? ホントにこの道でええんかいっ?
イヤ、この道しかなかろ~!と自問自答しながら進む。
途中、いつものように車1台しか通らないような酷道もあった。
でもね、どんな過酷な道であろうと、
行く先々には人の息吹を感じる集落があるんだよね。
井仁に入る道には家並みがあったが、家を見なくなって数キロ。
どんどん坂道を登って行く。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!!! 棚田だー!
既に稲刈りが終わっているところも多い。
美しい曲線を描く畦だが、米を作る人にとっては厄介なものだろうなぁ。
稲(と言うか米)を大切に思っているのが分かるくらい仕事が丁寧だ。
台風で倒れた稲をなにやら作業中。
こんな風景を目の当たりにすると、
代々受け継がれてきた田畑を守る難しさや、
食うこと、生きることの厳しさを思わずにはいられない。
普段、甘っちょろいことしか言わない私は頭が下がるばかり。
この風景には自己反省させられる力がある。
【井仁棚田】の原風景は、
地道で粘り強い日本(人)本来の姿のような気がする。
だからなのか、
農作物を作る厳しさを思うのと同時に、
不思議とすごく懐かしくも感じた。…そう、住んだこともないのにね。