滋賀に日帰り旅をしてきました
天気はあいにくだったのですが、めっちゃ良いところでしたー❗️
という訳で、前回の続きです。
前回の記事↓
右胸にある癌の手術を"全摘"にするか"部分切除"にするか自分に問いかける日々。
自分の大事な体の一部なのに、何も詳しく聞かずあっさり「全摘でいいです」と言ってしまったことは後悔がありました。
自分で乳がんについて調べて、ステージ0でも全摘を勧められるケースは
・部分切除では乳房の形が極端に悪くなる場所に癌がある場合
・石灰化の範囲が広い場合
・再発リスクが高い場合
などでした。
私の場合は石灰化の範囲が広そうだとのことでしたが、
すべて切り取ったら元には戻せないし
一度部分切除をして、病理結果次第で最悪は再手術の選択をしてもいいんじゃないか
と思うようになりました。
それが"自分を大事にする"という、その時の自分なりの答えでした。
(今思うと手術というものを簡単に捉えていたなと思うのですが。。。)
そして細胞を採って検査中の左胸に関しては常に最悪パターンを考えてショックを和らげるしかなくて、両側乳がんも想定して次の診察の日を迎えることにしました。
私にとっては2回目の乳がん告知になるかもしれない日、前回まで車で送り迎えをしてくれた母も歯医者を理由に同行を断られ一人で病院に向かいます。
最悪パターンを頭で繰り返し考え、とにかくこれ以上傷つかないように自分の心を守りながら。
毎回、心臓はバクバクで名前を呼ばれるのを待ちます。
「未泱さーん、○○番の診察室へどうぞ」と声がかかり、挨拶して先生の前にちょこんと座ります。
「、、、。先生、左胸の、け、結果は。。。」
(私の心臓)ドキドキドキドキドキドキ。。。
「2つとも良性でした」
脱力して、
「よ、よ、良かった。。。」
と半泣き。
乳管内乳頭腫という良性の腫瘍とのこと。
癌がその隣にできたりすることはあるらしいのですが、経過観察で良いと言われて一気に緊張が解けました。
「では、右胸の手術について説明していきますね。」と先生。
手術の同意書を作成してくれてたようでした。
が、先生には申し訳ないけど用意してきた答えを先生に伝えました。
「先生、やっぱり全摘じゃなくて、部分切除にしたいのですが」
先生は当然「うーん。。。」とかなり困った様子。
「MRI検査の結果がよくわからないし、一度胸を取ったら元には戻せないので再手術覚悟で部分切除を選択したいです」とハッキリと伝えました。
そしたら、パソコンを使って同意書を部分切除に書き換えつつ説明をしてくださいました。
(⚠️以下は私の記憶で書いており、医療の知識等に誤りが多々ありますが出来事として書きますので悪しからず🙏)
「確かにMRI検査の結果は残念でしたが、エコーの結果を見ると(画像を指しながら)ここからここまでは切り取りたいですし、皮膚のギリギリまで切除したいです。これはレーザーメスを使ってミリ単位の話になるので、あまりやり過ぎると皮膚が壊死するリスクが高くなります。もちろん全摘でもリスクはあるのですが。
あと未泱さんは痩せてらっしゃるので、ふくよかな方と比べると部分切除でもかなり形が悪くなり目立ってしまうと思います。
そしてマンモグラフィーでは石灰化の範囲が広く、もしそれが病理検査で運良く出てこなくても、取り残せば局所再発で済まない可能性もあります。」
先生はもっとたくさんの説明をしてくださっていたと思います。
先生の話をたくさん聞いて、だんだんと"部分切除"では何となく私が思い描く結果が得られないような予感がして来て、思わず両手で顔を覆ってしまいました。
「ウチの病院は○○という看板を背負っているので、癌細胞を取り残すということはお勧めできません。
もし、1回目の手術で取り残しがあると判断されても再手術は1回目の手術後さらに1か月半から2か月後になり、その間に進行してしまう可能性もあります。
ただ、手術は未泱さん自身で納得して受けて欲しいのでもう一度考え直してはいかがでしょうか。
幸い今はステージ0なので数週間なら手術を延期してもまだ大丈夫ですし、セカンドオピニオンを受けて頂いても結構です。どこの病院も混み合っているのでその分また時間はかかってしまうのですが。」
その先生の一生懸命な言葉のお陰か
「全摘にしよう」
と自発的に心に決められたのはこの時。
ただこの時には先生には答えず、
またコロコロ話を変えて迷惑かけるといけないので一旦結論は持ち帰ることにしました。
手術日に設定した日(1月中旬)を考えると、手術の申し込みの最終決断は遅くても1月の第一週目だそうで新年早々、診察を受けに行く予約をしました。
やっぱり早く悪いものは取り除きたかったので、手術日の延期もセカンドオピニオンも私の中に選択肢はありませんでした。何より先生を信頼できたのも大きかったです。
⑦へ続く!