印刷通販プリントアースのプリントン博士です。
「日本グラフィックデザイナー協会」JAGDAの活動について
先週からお話していますが、
まずは主となっている年鑑の発行について説明させてもらいました。
さて、年鑑が「今」を発信しているものだとして、
今度は「未来」を発信することです。
ここでは「デザインの未来を育成する」をテーマに、
次世代の育成に向けた各種セミナープログラムを
継続的に行っている点が注目されます。
日本のグラフィックデザインの未来を拓くのは、
当然ながら次世代を担う若い人材です。
これを読んでくださっている皆さんもそうですが、
JAGDAではそうした人材の育成を
大きなテーマの一つとして掲げているのです。
具体的には、プロのデザイナーに向けた各種セミナーの開催や、
デザインの現場から発想した独自の教科書作成など、
数々のユニークな取り組みを行っています。
いずれも現場で活躍する会員デザイナーが講師や執筆を担当。
今までの学校教育では体験できなかった生きた方法論として、
デザイン教育の現場に定着しつつあります。
生きたデザインを教える授業として
注目されているのが「JAGDA ONE DAY SCHOOL」です。
これは一日デザイン学校形式になっているのですが、
ディスカッションやワークショップ、
講師と参加者が作品講評や親睦会を通じて対話し、
交流することを目的として、
次世代を担う若いデザイナーや学生たちを対象に
JAGDAが開催しているものです。
第1回開校は1984年で、これ以後、全国各地で開催されています。
今までの参加者は1万名以上ということで、
学校での一般的な理論だけにとどまらない、
実際の仕事の現場を知るプロのグラフィックデザイナーが
「生きた経験や考え方」を伝える点が好評です。
講師となるプロのグラフィックデザイナーの方も、
ここに参加している若い人達の感覚やエネルギーを吸収できるので、
相乗効果があり、こうした世代を超えた交流は、
デザイン界の未来に向けた新しい力となっているはずです。
JAGDAの教科書も是非見ておいてもらいたいものです。
これは世界に拓かれたデザインの教科書を目指して作られており、
デザインの実際の現場から生きた方法論を見つけ出そうとしながら、
教科書としてまとめるプロジェクトにもなっています。
作成にあたっては、この呼びかけに参加したデザイナー、
専門家が200余名おり、この人達の編集によって、
多様な仕事が解説された今までに類を見ないような、
充実したデザインの教科書となっています。
掲載されている図版のクォリティーの高さはもちろんのこと、
豊富さや用語解説などの的確さも高い評価を受けており、
全国のデザイン学校でも多数採用されています。
1994年には韓国と台湾、2003年には中国語版も出版されています。
第1巻は「平面・色彩・立体構成」、
第2巻は「タイポグラフィ・シンボルマーク」、
第3巻は「イラストレーション」、
第4巻は「写真・広告・デザイン」、
第5巻は「コンピュータとデザイン」となっています。
また、セミナーでは最先端技術について、
それを現場で活かす取り組みを推進しています。
デジタル技術の発展は、
今更言うまでもなく、
デザインの制作環境に大きな変化をもたらしているわけですが、
JAGDAでは、
プロのデザイナーに向けたデジタルメディアやテクノロジーと
表現の新たな関係を探求するフォーラムを1982年から開催してきています。
今後も、特に印刷やフォントなどについては、
デジタル関係企業との連携を密にしながら、
仕事に役立つセミナーにしていく計画です。
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