本来のシルクスクリーン印刷用途に必要十分な条件を備えた | たか坊のブログ

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スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

例年通り、暑い暑いが通り過ぎると、すぐに寒い寒いになってきましたガーン


つい最近まではノーネクタイでふぅふぅ言っていたあたしですが、もうネクタイ締めて革のジャケット着てますから、ここは北海道ガーン


という事で、ここ最近と言うか数日連続して同じようなお悩み相談を頂いています。
それは、ナイロン(弱撥水生地)へのプリントのトラブルのご相談。


基本的に、撥水加工の施されている素材へのスクリーン印刷は密着が劣ります。何せ「撥水加工」とは、要らない物を寄せ付けない加工ですから、そういった見方をするとインクだって要らない物ですガーン


そして、撥水加工にも様々な状態があります。「濡れ性」と言いますが、ここを説明すると3日位連続して書かなくちゃならなくなるので割愛ガーン


ざっくり申し上げますと、スキーウエアや山岳用のテントなどは、もうこれは強烈な撥水加工な訳ですが、ちょっと表に着ていくナイロンジャンパーなどは「あんまり」されていない加工な訳です。


で、これらの素材にプリント可能な(密着可能な)インクは?と聞かれると、極論は「最終的にはお客様が試して、密着度合いを試験して下さい」となる訳ですガーン


が、シルクスクリーン印刷の資材を販売している身としては、いきなりこんな回答じゃ駄目な訳ですよニコニコ


ましてや「大丈夫です」と販売しておいて、剥がれてしまってから


「素材が対応していないんです」とかプンプン


「プリント後に1日おいてから熱プレスして下さい」(をいをい、数百枚放置できるスペースなんてないだろ!)とかプンプン


しまいには「アメリカ製のインクだから良く解らないんですよ」とか言う業者はどうかな?と首を傾げてしまいますガーン


という訳で、世の中には添加しても使い物にならないナイロンボンドエージェント が販売されていたり、印刷素材を良く聞きもせずに「大丈夫!くっつきます」とか言ってしまう方がいらっしゃるみたいなので十分お気を付け下さいガーン


弊社は少なくとも、どんな素材か十分お聞きして「経験上、こうすれば大丈夫です」とアドバイス差し上げますニコニコまた、危険性があるなら(十分密着しない場合も考えられるなら)別のインクをお勧めもします。

あ。。今日の本題はこれではなくってガーン


これまた頻繁にご相談を受けていた関係で、本来のシルクスクリーン印刷用途に必要十分な条件を備えた「アルミ枠 」を販売開始致しましたニコニコ

と言うか、従来から販売しておりましたが、ホームページにはあまり積極的に掲載していなかっただけなんですがガーン


「本来のシルクスクリーン印刷用途に必要十分な条件」と言いますのは、その版によって様々なトラブルや弊害が起きない事を言っています。


例えば、張られたスクリーンメッシュ がゆるゆるでも、スキージでインクを弾く事で印刷は「可能」です。
ただ、その性でインクの濃度が出なかったり、柄がゆがんだりしませんか?

細かくお話しするとトラブルはもっと色々出現しますガーン


また、こんな事もあります。精密な色あわせの多色刷りもできるように、バキューム機構が備わった高価な露光機を用意したにも関わらず、プリントしてみると微妙にずれて製版されてしまう。

バキュームする時の空気の力でアルミ枠はかすかにゆがみます。アルミ枠の強度がへなちょこだと、せっかく用意した高価な露光機がアダになってしまうのですショック!


正直にお話しすると「木」の枠でも良いのです。強度がしっかりしていれば。ただ、スクリーンメッシュは何度も張り替える事ができますから、木の場合は接着剤をどんどん吸収してしまい、その性でスクリーンメッシュの接着強度がだんだんと落ちて行ってしまいます。という訳で、弊社ではアルミ枠をお勧めしている訳ですねニコニコ


補足させて頂きますと、弊社は中古枠も入手できた際には販売しています。が、これまでの条件に合った物しか販売致しませんニコニコ


という訳で、次回はなるべく早くに紗張りについて書きたいと思っています。



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