先日の土曜日、年に一回の健康診断を受けてきました
お年の事を考えると、そろそろ胃カメラにした方が良いのでしょうが(問診の際にも言われました)、とりあえず今年もバリウムです
目の方はとっくに老眼ですがとりあえず視力は1.0と1.2。ウエスト周りも、とりあえずメタボまでは行っていない模様です
詳しい結果は後日郵送で届くのですが、とりあえず目視した状況では胃袋に異物はありませんでした
さて。「異物」と言う事で、版の再生について。
感光乳剤
を使用した直接法写真製版の場合、シルクスクリーン版は再生が可能です
「もう使わないよ」となった場合には、「落版剤
」を使ってゴシゴシすれば、感光剤は剥離できます
水洗いして、さて新しい版を作るためにまたまた感光乳剤をコーティング・・・・・してませんか
ここで何かが抜けています
そう「脱脂 」という作業です。
真新しいスクリーンメッシュを使う場合も同じですが、特に一度使用した版にはそれまで「感光乳剤」が塗布されて居た訳ですから、いくら水道水で念入りに洗っても、再度コーティングする前にはゴミや埃が付着してしまうのは勿論の事、感光剤には大敵の「油分」が残っています。
これらを綺麗に取り除いてあげなければいけません
ここで1行程を抜かしてしまうと、ピンホールならまだしも、感光剤の離脱が起きてしまう原因を作る事になります。
「おおきな柄は大丈夫なのに、細かい柄を露光しようとするとぽろぽろ剥がれてきて上手くいかない」
「刷っている内に、ぽろぽろ壊れてくる」
などとお悩みの貴方
「露光機がダメなのか」
「感光乳剤が適していないのか」
「それとも、ポジを作るフィルム
がまずいのか」
などなど、他にも原因となる事柄も色々ありますが、一度この「脱脂」してみると意外に簡単に解決する事もございます
ちなみに、使いすぎたスクリーンメッシュ
もいけません
スクリーンメッシュの各糸は顕微鏡レベルでは「適度な毛羽立ち」があります。使用頻度が多くなると、この毛羽立ちがどんどん無くなって、最後にはツルツルになってしまいますこうなると、感光剤もなかなか絡みついてくれなくなるからです。
以前は、細かい粉末でスクリーンメッシュを洗う(実際は擦り毛羽立たせる)事ができましたが、今現在そのような製品はありません環境に宜しくない成分が含まれていたため、相当前に無くなってしまいました。