インフルエンザはまだまだ収まっていない模様ですが、北海道・東北地方はとりあえず「まだまし」な状態のようで、関東以西の方々は十分お気を付け下さい
わたくし、昔から平熱が高めで、手のひらなんか常人より多分高いです
寒い雪の日なんかでも、手袋をはいて(はめて)すぐに、中がポカポカになります
末端冷え性の方々には生カイロとして喜ばれていたりします
という話はさておき
一般家庭には「体温計」なる物は常備されているのでしょうか
勿論、私の家にはございません
前述の通り、常温が高いので、風邪なんか引いたりすると、普通の人より体温が早く高温に到達するので(真実は解りませんが)
そんな気がしたら、すぐに風邪薬を飲むか、病院で点滴をうってもらうからです
こんな話をするのも、今回のお題は「温度管理」についてだからですが
プラスチゾルインク
は勿論の事、水性バインダー
をお使いの方も「熱乾燥」する場合には、温度を「何」で管理してらっしゃるのでしょうか
大抵の方は「機械の温度標示を見る」とお答えになると思います
ただ、これが意外に落とし穴
機械の温度標示には誤差がある場合がありますこれが微妙な数値であればまだ良いのですが、機械に何か不具合が発生した場合にはどうなるか
事例(1)
ドライラックに印刷物を乗せ、箱形乾燥釜にて乾燥していたが、ある時、ドライラックの「ある部分」に乗せた印刷物だけに密着不良が起き出した。機械の温度標示は正常です。
事例(2)
コンベア乾燥機(トンネル式乾燥機)で熱乾燥していたが、ある時から、全ての印刷物に密着不良が発生しだした。機械の温度標示は正常です。
さて、いったい何がいけなかったのでしょうか
1の場合は、乾燥釜のヒーターの一部が作動しなくなっていました。ただし、回路には電流が流れていたため、それだけで温度標示回路は「正常に温度が上がっている」と認識していたのです。
2の場合。トンネル乾燥機の温度管理の仕組みは、ヒーターパネルから「ほんの」少し離れた箇所に温度センサーがあります。機械は全て正常に作動していたのですが・・・・
このお客様、コンベア乾燥機の位置を変更していました。
このわずかな位置移動で、部屋の中の風の流れが変わったのです。風が、もろにトンネル内部に流れ込む向きになっていたため、温度センサーの近辺の温度は変わらなくとも、インク表面の温度はかなり下がっていました。
こういった具合に、機械の標示をまるまる信用しているととんでもない事件に遭遇したりしてしまいます
温度は、直接インク表面の温度を測りましょう。
本当は、毎朝、作業開始の時点の1品で確認するのが良いのです。
わたくしの家に体温計が無いのは放射温度計
を持っているからです
ボタンを押すと赤外線マーカーが出るので、それを額にあてて計測します
ただし、この場合、標示部があっちを向いているので、手鏡も必要になります
これを行う事で、この放射温度計自体が変調を来しているのかも確認できます
ちなみに飼っているペットの体温も測っています