
買いだめが効く商品は、その方が良いかもしれませんね

という事で、本来は連載の写真製版の直接法感光乳剤 製版方法のお話を書くべき回なのですが

微妙に違う路線で

インクには消費期限が有ります。
これは、水性バインダー は勿論、プラスチゾルインク にも、はたまた溶剤系のインクにも勿論有ります。
水性バインダーは水系のエマルジョンですので、保管方法に気を使っても結構な速度で媒質の水が乾燥して劣化します。
じゃあ、水系じゃないプラスチゾルインクは


可塑剤+PVC+顔料のプラスチゾルインクは、時間の経過とともに各原料が分離し始めます。これ、劣化です

溶剤系のインク。PPの板、木、鉄板等などに使うインクは、溶剤分+樹脂+顔料。
まず、蒸発乾燥型インクは溶剤分が揮発します。これ劣化

で、酸化重合型インクは缶の中の酸素と反応して硬化します。はい。
という訳で、インクと言う商品は程度の違いこそあれ、みな劣化します。
さぁ、感光乳剤はどうでしょう

一般的な感光乳剤は、主剤に感光剤、いわゆる硬化剤を混合して使用します。
メーカーの商品によって違いますが、主剤「のみ」で保管していても数カ月で劣化が始まります。
感光剤を混合してしまうと、3倍以上の速度で劣化します

これは2液性の感光乳剤ですが、1液性の感光乳剤ってのも有ります。
感光剤を混ぜなくても、そのまんま使えるという奴ですね

でも、だからと言って2液性のものと比べ、劣化が早いと言う訳ではなく、むしろ保管状態さえよければ数年もってしまったりします

でも、感光乳剤の劣化ってどうやって見分ければ良いのかって話ですよね

1.露光時間を普段より長くかけても、版が壊れる
2.焼けた(露光した)は良いが、落版剤などで落ちづらくなる
3.かびてる

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