
あの記事を書いてからと言う物、怒涛のお問い合わせを頂きまして、あまりの反響に多少ビビっております

ただ、前回も書きましたが、ろくにシルクスクリーン印刷の事を解っても居ない方に「表面だけ」真似をして頂き


「この様な紗では使えません」という事を、より少なくするために、機材の部品の改良を進めている事もあり、多少というか、大分

という事で、本日は別のお題でお茶を濁したいと思います

「紗張り」と来たら、お次は「製版」
本当は「製版用ポジフィルム の作成」と行きたいところなのですが

さて、製版方法には色々なやり方が有りますが、
1.感光乳剤 を使用した直接法写真製版
2.フィルム乳剤等、シート状に感光剤が塗布されたものを使う、間接法写真製版
3.グランド原紙等を低温熱圧着するカッティング法
4.もっと古典的になると、ヒラー等などを使った、ブロッキング法や、ブロックアウト法
本日は、上記のどの方法を取るにも、共通して行うべき作業をお話しします

みなさん、新品のスクリーン、使用した物を再生(落版や原紙を剥離した)したスクリーンのいずれを使用するにしても、あらたに製版する際に、下地処理をしていらっしゃいますか

ひょっとして、そのまんま使ってたりしてません


「再生したものも、落とす時に綺麗にしたから」と仰らずに、使用する間際に「脱脂 」しましょう。
油分のついたスクリーンメッシュでは
ピンホール(本来感光乳剤で埋まっているべき個所に微かな穴があく)が起きやすい
のでして

ちなみに、何度も使い続けたスクリーンメッシュは、段々と磨り切れて行きます。
歳とると、髪の毛のキューティクルが無くなってくるようなもんです

これが重なると、段々と感光乳剤も塗りづらくなります。そうなったら、破けていなくてもスクリーンメッシュは張り換えるべきです。
また、細かい話ですが

スクリーンメッシュには、
モノフィラメント・マルチフィラメントのように、糸を1本で網目にして居るか、2本以上を縒り合せて網目にしているかという違い
ナイロンメッシュなのかテトロンメッシュ なのかという違い
などなど有ります。
一般的に、モノフィラメントより、マルチフィラメントの方が長持ちしますし、感光剤などのからみつく具合も宜しいのです。
テトロンメッシュとナイロンメッシュは、どちらが良いとかいう問題ではないのです。
一般にはテトロンメッシュを使用します。
ナイロンメッシュはのびーるので、微かな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、これは最近書いたような気がするな

まぁ、ナイロンメッシュは繊維製品のプリント用にはほぼ使いません。
なぜなら、のびーるので、いくらテンションをかけて張っても、粘度が高い繊維製品用のインク。水性バインダーとプラスチゾルインクに関わらず版離れが悪すぎて使えません

という訳で、次回からは、前述の4つの製版方法について書きたいと思います。
その間に、紗張りの方法を発表できれば・・・・・・・・・いいのにな

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