エマルジョンコーター(ステンレスバケット)の盲点 | たか坊のブログ

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お客様のご要望により特注で作ったエマルジョンコーターですニコニコ


たか坊のブログ-ステンレスバケット


今日はいきなり本題から入ってみました。

エマルジョンコーター。別名ステンレスバケットですが、何故ステンレス製かと言うと、エマルジョン(感光乳剤)による腐食が少ないから。
そして、硬い材質なので変形が少ないからですニコニコ


ただし、このエマルジョンコーターを既製品で探すと当然の事の様に5cm刻みでしか無かったりします。
小さいのは3cmとか5cmとか6cmなど有るんですが。


で、問題は次の写真です。



たか坊のブログ-ステンレスバケット2


これは、メーカー既製品の上に、弊社特注のコーターを裏返ししてかぶせたものですが、拡大して見てみると良く解りますが、僅かに見えている下のコーターのステンレスが、僅かに湾曲していますガーン

この部分、感光乳剤を塗布する際に、直接スクリーンメッシュに接する部分です。

まんなかが膨らんでいるという事は、その部分はより強くスクリーンメッシュが押される。

はい。

スクリーンメッシュの中央付近になれななるほど、塗布されている量、すなわち乳剤膜厚が薄くなってしまうガーン
結果、インクの膜厚も薄くなる。そして色の濃淡ができるショック!

これは、粘度の低いインクを使って、よりべた面積が大きい柄を印刷した際には影響が出てきますねショック!


これはお客様から、特注で作ってほしいと言われてから気づいた事ですガーン
また一つ勉強になりました。