
って、別に怠けていた訳ではないのですが


唐突ですが、皆様は「放射温度計」ってご存知でしょうか

Tシャツプリントを大量になさる方の中にはお持ちになられている場合も多いかと思います。
放射温度計には、お手軽なものだと片手に握って持つタイプの物が有ります。
ボタンを押すと赤いレーザー光


なぜ唐突に放射温度計の話かと言うと・・・
繊維製品にプリントする場合、その多くは熱乾燥を必要としますが、温度をある程度正確に把握するためには絶対に用意していただきたいものなのです。
ただ、繊維製品にプリントする材料にも水性・油性・・・・と色々有ります。
中でも、トンネル乾燥機を使う場合。そしてヒートプレス機を使う場合に必要になります

※釜・・・正確にはドライラック押込み式乾燥炉をお使いの場合は、別のものがあります。
トンネル乾燥機の殆どは、筐体に温度標示計が設置されています。
が・・・・この温度、どこまで正確なんでしょうか

トンネル乾燥機のメーカーや、その構造(温度センサーの設置場所)によってまちまちですが、殆どが「目安」でしかありません

インクにも因るのですが、プラスチゾルインクの場合、その乾燥条件は大概が「160度で30秒」とかです(低温乾燥のプラスチゾルもあります)。そして、これってプリントされたインクの温度が対象です・・・・
トンネル乾燥機の温度センサーは、流れてくるTシャツにプリントされたインクの温度を検知できるようには作られていません。あたりまえ

温度センサーの大概は、熱源のそばに設置されているのです。
複数のセラミックヒーターを使っているトンネル乾燥機なら、そのいずれか1~2本。複数の遠赤外線パネルを使っているものなら、そのどこか・・・・
トンネル乾燥機はその名の通り、トンネル形をしていて入り口と出口がありますから、当然空気の対流が起きています。どこかが熱くてどこかが温度が下がっています


水性バインダーをお使いの場合は、フィクサー(架強剤)を混ぜたりする事で、乾燥後の洗濯堅牢性を上げる事が可能なのでまだ良いのですが。
プラスチゾルインクの場合は「熱」が絶対条件ですから本当に大切な事です。
ちなみに、プラスチゾルインクの「表面」が乾いている(固まっている)事と、繊維にきちっと密着している事は別の話です

綿100%の生地は、繊維自体、細かい繊維が枝分かれの様になっているので、くっついて(いるように見える)いる事が多いですが、選択堅牢性はどうでしょうか

ヒートプレス機・・・・手短に書きますが

熱源の「コテ」の平面全体が、同じ温度には・・・・なっていませんよ

多くのヒートプレス機の内部は、電熱線が這わされている・・・・こう解れば明らかですよね

熱圧着したラバーシートが・・・転写紙が・・・剥がれた・・・・
こんな時には、内部の電熱線のどこかが破損した・・・可能性も有りです。放射温度計で測ったら、一発で原因が解ってしまう時もあります。
結構便利な・・・・というか、プリントされるなら必要な「放射温度計」のお話でした

自分は、まず体温を測ってみました
