「これが、コーティングの仕方が上手く行っていない」とだけとって、感光乳剤を色々と変えて試すのも一つの方法では有りますが・・・
お話を良く聞いてみると
上手くいかないのが時々だったり

ある時期は良いのだけれど、ある時期は駄目だったり

「感光乳剤をコーティングする際に上手くいかない・・・」と一言聞くだけではなく、よ~く聞いてみると、原因は感光乳剤にあらず、って事が良くあります

本日は、感光乳剤の基本的なお話です

感光乳剤は、本来「主剤」に「感光剤」を添加した時点で、紫外線によって硬化が始まる・・・そう思われています。
でも、これは又「逆も真なり」なのでしょうか

つまり
紫外線によって硬化が始まるのは、「主剤」に「感光剤」を添加した時から・・・
すなわち
「感光剤を添加するまでは、一切硬化は始まらない」
の

否

感光剤は「主剤」だけでも硬化が始まります


「感光剤」は硬化を促進する、いわば「硬化促進剤」の様な働きをします。
それぞれの、感光乳剤には主剤1kgに感光剤を**g溶かして云々~と説明書きがあると思いますが、これはメーカー様が用意した光源の出力では「こういう条件で調度良く露光できますよ」という事です。
皆様がご用意できる光源が、メーカー様と全く同じであれば良いでしょうが、そうもいかないと思います。
ケミカルランプを使用したり、お日さまに当てたり(相当な時間が・・・)

そうなると、色々執行錯誤しなくてはならなくなります。これは避けられません・・・
一般的に感光剤は、少なければ少ないほど、露光の時間が少なくてすみます。そして、版は落としやすくなります

多く入れれば入れるほど、露光の時間がかかるようになって、その努力の分


特に、耐水性の感光乳剤は版を落とすのが容易では無いのが一般的です。
製版の際に水洗しなければならないので、「より」水に耐えられなければならないからだと思われますが

一度、添加する感光剤の量を調整してみては如何でしょうか

感光剤を少なめにして、印刷にはきちんと耐えられて、且つ、ある程度落版も容易になる。そんなポイントを探し出す事が出来れば良いですよね

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