箔プリント(転写)の仕組み | たか坊のブログ

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意外ときちんと知られていない様な気がする「箔」プリント(転写)のお話ですニコニコ


最近は、様々な熱圧着ラバーシート・メーカーからゴールドやシルバーのシートが販売されており、色調はまだ限られていますが、カット&プレスで簡単になってきています。
が、まだまだ箔屋さんの種類の多さには敵いません。

箔にも「純粋な箔」ガーンと「ホットスタンプ用の箔」が有ります。
純粋な箔は、まさにペラペラガーンその昔、足利義満や秀吉なんかが好んで使った様な、酒に入れて飲んじゃったりするようなイメージですガーン
一方、ホットスタンプ用の箔は、シート状の箔の裏側に様々な「糊」がコーティングされていて、繊維製品の箔プリントにはこちらがもっぱら使われています。

このホットメルト用箔は、ホットスタンプという様々な型に熱を伝道して、所謂熱プレスをして、様々な素材に箔を圧着する訳で、裏面の糊には、素材に適した数種類のものが用意されていますニコニコ


んがビックリマーク

有ろう事か、繊維用の糊がコーティングされた箔は存在しておりませんガーン
おまけに、繊維製品は程度の差こそあれ、伸縮します。箔は全く0という訳では有りませんが、殆ど伸縮しませんガーン


どうしましょ・・・・


そこで、先に繊維に、欲しい図柄に糊をプリントした上で、一番繊維に圧着しづらい糊がコーティングされた箔を選びプレス圧着しますガーン
そして、その後、糊をプリントされていなかった部分をペリペリっと剥がします。
一番圧着しずらい箔だったはずなので「ほぼ」綺麗に無くなりますニコニコ


という訳で、箔をお選びの際は間違っても「繊維に良く接着する箔を下さい」とは仰らないで下さい。良く解っていない営業マンに当たるととんでもないことになりますガーン

ただ・・・・・

シルバー・ゴールド・カラー箔はこれで良いのですが、
所謂「ホログラム」箔には、今のところ良い糊がコーティングされていないらしく、余計な繊維にまで熱圧着されてしまいますガーン
加工後、ガムテープでチマチマ剥がさなくてはならなくなります・・・・
はっきり言って、ホログラム箔の繊維へのプリントは・・・・無理といって差し支えないと・・・・・

次回は箔の転写用バインダー・インクのお話ですニコニコ