
で、今までも小刻みに書いてはいるのですが、今回と次回(決して「今日と明日」とは書かない


というのも、Word検索でこのブログに辿り着いて頂いている際に、この「撥水」ってのが結構あったりしまして。
で、今回は「油性」のインク。
そもそも「撥水」には強弱の程度がありますから、最終的にはお使いに成る際に、それぞれの場合で試験してみて頂いて「大丈夫」という確信を得てください。 「どれもこれもに絶対に密着して、何度洗濯しても剥がれない」なんて決して言えませんので

では・・・
そ の壱
スーパーナイロンインキ(2液性)
このインクは硬化剤を添加して使うインキです。メーカーではナイロン・撥水布に密着するとの事です。
欠点は、硬化剤を混ぜて使用するのでプリントしている内に段々とインキの粘度が上がってきます

それと、少しばかり下地の隠蔽性に欠ける所がある模様・・・
その弐
NSP インク(2液性)
こちらは硬化剤という名称ではなく補強剤を添加して使います。メーカーでは防水ナイロンに密着するとの事で「撥水布」に密着するとは明言されていません。
隠蔽性は良好な模様です

その参
ウ ルトラスーパーインク(3液性)
これは凄い・・3液です

フィクサーとキャタリストを添加して使用します。
上記2品よりも価格が高いので、きっと密着性も良いのでしょう

以後の品もそうなのですが、全てを同条件で密着試験を行ってはいないので、様々な情報をかき集めて判断しております

その四
SG410(2液性)
メーカーでは合成繊維に密着し、一部撥水布には密着しない場合がある・・・・
このインクも結構高目です

その伍
(結構あるものですね

プラスチゾルインク+ハガーキャタリストorナイロンボンド
ハガーキャタリストを発売しているメーカーは、カタログ上、ナイロン様プラスチゾルインクの「ワンステップナイロンベース」に添加してください・・・とし ていますが、一般のプラスチゾルインクに使用しても使えます

別メーカーの「ナイロンボンド」はインクを特定していません。
ハガーキャタリストもナイロンボンドも、外見は殆ど同じです。どろっとした液体ですが、空気に触れるたびに劣化(増粘)していきます。空気中の水分に反応 してしまう様です。
弊社では、購入直後すぐに小さな容器に小分けして貰う事をお勧めしています。
ただ、ハガーキャタリストよりもナイロンボンドの方が遅効性があるようです。
添加後、インクがゲル化する時間がナイロンボンドの方がより遅いのが特徴です。
その六(2液性)
Ripe1
こちらもフィキサーを添加して使用して頂きます。
どれも似ていますが、こちらのフィキサーも空気に触れるたびに劣化(増粘)していきます。空気中の水分に反応してしまう様です。
その七(2液性)
おおトリです

Ripe2
こちらもフィキサーを添加して使用していただく・・・のは今までと同様ですが・・・
フィキサーが一切劣化いたしません


ゴアテックスなどの素材にきっちり密着している事を目視で確認していますが

ただ一つ条件が・・・・
これまでの6つのインクは自然硬化できたのですが、
メーカーの建前では自然硬化いたしません


ただ低温のベーキング(50度×30分 or 120度×2分)で硬化しますので、ベーキング設備さえ整っていればOKですね

こうやって整理してみると一杯ありますね~特に油性は

弊社のお勧めとしてはその伍とその七です

弊社Webページ
じゃぁ次回は「水性」撥水布用を行って見ます
