帰省して姉妹で語り合うパパトールドミーの好きなエピソード‥

最高の時間‥



姉妹でお互い性格が違うから
心に残っている場面が違うので面白かったです。




失われたボタンをさがして
時間と時間の隙間に探しに行く不思議な話とか、



逆上がりができない話からの、
すっぱいレモネードは我慢して一気に飲むタイプか
水で薄めてゆっくり飲むタイプか
という人生観とか、
私は薄めて時間を掛けて飲むタイプ


早朝のフリーマーケットで
知世ちゃんもお父さんも
それぞれ感動的な掘り出し物をみつけて
でも、お互い「なんでそんなもの?」と思うようなもので
でもでも、そんな事言わず
自分は自分の宝物を愛でてそれぞれ幸せな朝になった話とか



いとこの剛君の家族はみんな脳筋だとか

剛君の大好きだったぬいぐるみのくまごろうが
「男の子だから」という理由で捨てられた話とか



知世ちゃんが
可愛くて大好きで、でも高くて買えない素敵なワンピースを
毎日ショーウィンドウに見に通って
通って、通って
絵を書いて自室に貼って眺めて幸せに浸る話とか



夕食ができるまでの時間に
ちょっと物語の中に遊びに行く知世ちゃんとか


一人を楽しむ女性編集者の北原さんの生き方が素敵だとか。
本当に素敵、、、

キャリアウーマンで独身生活を楽しみながらも
独身生活に悩み、でも楽しんでいるゆりこちゃんも素敵だとか。


クローゼットの扉は完全にしめてはいけない、
というのは
ナルニア国物語から得た教訓であるとか、



お母さんは私達と同じくらいしか
お母さんとしてのキャリアはないから、
間違えてお母さんが私達に過剰な水をを注いでも
それに溺れたり流されないように
こちらが地盤を固めておけばいいのだ。
という知世ちゃんの考え方はセンセーショナルだったとか、




幸せな思い出話がとまらなくて楽しい夜でした。



気がついたら
我が家はパパトールドミーの漫画を
母も全巻、
姉妹それぞれ自分用に全巻
合計3セットあります。

父も昔、付箋貼りながら読んでたなぁ。
父は、母のを読んでいた。



久しぶりに
同じく榛野なな恵さんの「パンテオン」も読み返しましたが泣けました。

もちろん一緒にいたい。
でもそれ以上に彼に幸せになってほしい。

というのは切ないなぁ。

そして終始美しい漫画でした。

でもやはりパパトールドミーのほうが好き。


なぜだか、
榛野なな恵さんの漫画を読むと

もっと大切に日々を暮らしたいとか
丁寧に暮らしたいとか
自分の感覚を大切にしたいとか

そういう気持ちになります。


高い天井の部屋の
薄いレースのカーテンのかかった窓辺で
ティーカップで紅茶を飲みたくなる感じ。

毎日「お気に入りの服」を着て
お気に入りの私でありたいな、とか。

流されず、マイペースに生きていこう、とか。


なんか、そんな。



そして姉妹で
最近のパパトールドミーよりも
昔のパパトールドミーのほうが好きだけど

作風の変化からは
榛野なな恵さんが幸せになった、という感じがする
という感想が一致して。

幸せそうでよかったね、という気持ちになりました。

ちょっと主人公の知世ちゃんの変化は寂しいけど。


やはり、読むのなら
新シリーズよりも
こちらの昔のシリーズがおすすめです。

パパトールドミーは手元に置いておきたくなります。
大事なものを思い出させてくれる感じ。