Google IO 2013 レポート パート2 | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ

こんにちは。

Amebaにてもっぱらスマートフォン向けのサービスでフロントエンドをしている、斉藤祐也です。
Google IO 2013 レポート パート1を執筆したPatrickに引き続き、Google I/Oのレポートとなります。

2年前にGoogle I/Oに参加したPatrickとは違い、私にとっては初のGoogle I/Oであり、サンフランシスコ空港の外に出るのも初めての経験でした。

セッション自体は(おそらく)すべてGoogle I/Oのページから動画を閲覧できますし、英語ではありますが字幕も提供されていますので、ここでは細かいセッションの紹介については省略します。(私が参加したセッションを下記しますので興味があればぜひ動画をご覧ください)

昨年のGoogle I/Oでもパフォーマンスに関連するセッションはあったようですが今年はパフォーマンス関連のセッションが非常に多かったです。スケジュールが重複し惜しくも参加を断念したセッションも1つや2つではないほどでした。

Google I/Oではセッションの他にもPatrickも触れているSandboxなどのブースが数多く立ち並んでいましたが、私はセッションの合間や空き時間のたびにChromeチームのブースに足を運んでいました。
そこでもはやり話題の中心だったのがパフォーマンスについてでした。

パフォーマンス向上を啓蒙するためにブースにはColt McAnlis氏、Ilya Grigorik氏、そしてPaul Lewis氏というGoogleの中でもパフォーマンスに関するプロフェッショナルであり、私にとっては銀幕の向こうのスターのような存在である3人がブースに集まる様々な人(もちろん私も含めて)の質問に直接回答したりしていました。

Colt McAnlis氏がGoogle Glassを使って撮影したブースの様子がこちらにありますので盛況ぶりを確認できます。

Network、Compute、Render。

今年に入ってからというもの、この3つのキーワードに関連する動画やセッションをGoogleの関係者が多く発表しつづけています。
Google I/Oが終わった今でも、たとえば丁度明日から開催されるO’Reilly社主催のfluent conferenceや、こちらは当然ではありますが、同じくO’Reilly社主催のVelocity 2013でもパフォーマンス関連のセッションが多くあり、これらのカンファレンスでもこの3つのキーワードについて触れられることと思います。

これまでウェブサイトのパフォーマンスに関して興味を持っていた方はおそらくGoogleのHead Performance EngineerであるSteve Souders氏による「ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール」そして、「続・ハイパフォーマンスWebサイト ―ウェブ高速化のベストプラクティス」を読んでいると思いますが、「続・ハイパフォーマンス~」の発売から3年が過ぎ、次のステップに入っていくタイミングが今年なんだろうと感じることができる3日間でした。

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#perfmatters === Performance Matters === パフォーマンスを考慮しよう、という意味。Chromeブースでステッカーがたくさん配布されていました。

その成果もあってかGoogle社の人々が推進している「#perfmatters」というイニシアティブが浸透しはじめ、Google +はもちろんのこと、Twitterでも非常に活発に情報が共有されはじめています。

『パフォーマンスはウェブサイト、ウェブアプリにおいて特性となりえる重要な機能である。』

これはIlya Grigorik氏がセッションでの言葉ですが、私が今回のGoogle I/Oへの参加から得た共通のメッセージです。
先ほど紹介した「#perfmatters」というイニシアティブの他にも、2,461名のメンバーが登録しているGoogle +上のWeb Performanceコミュニティもパフォーマンスに関する多くの情報を得ることが出来ますのでご覧ください。

私自身も社内外でパフォーマンスに関するなんらかの活動を積極的にアッププットしていくつもりですので、本記事を読んでくださった皆さんも「#perfmatters」を日本でも盛り上げて行きましょう!

参加セッションリスト