Interop 2011 Tokyo 参加レポート | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
はじめまして、アメーバのネットワーク構築や運用を担当しているnogeです。

主に講演会メインでの参加だったのですが、
今回は先日開催されていた「Interop Tokyo 2011」についての所感をいろいろ綴ってみたいと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、
Interop2011 Tokyoとは何か説明致しますと、ネットワークやインフラ技術、H/W製品、またそれらを用いたソリューションサービスについての展示会や講演など行われる、幕張メッセで年に1度開催されるインフラ系カンファレンスの一大イベントです。


1点目、多分参加された方は皆さん思ったのではないかと思うんですが、年々規模が小さくなっているなと感じました。やはり3月に発生した震災の影響があっての事なのかもしれませんが、ちょっと寂しい感ありました。
ただ規模は小さく感じたかもですが、やはり今回のShowNetの内容は良かったです。「東京」「大阪」といったような二つにNOCを構え、DR(Disaster Recovery)対策や拠点間の相互接続性といったことを実施していました。しかも、東京-大阪間見立てるために、わざとトラフィックを遅延させたりと、かなり凝っていました。
ただうちの場合専用線を引いちゃってるし、かつ東京都内にしかDCを置いてないので(2011/6/27現在)VPLSとかPBB使わないなーって思いました・・・。


あと、JPNAP-NOC間の100Gイーサ×2のLinkAggregationは感動でしたね。
「遂にここまで来たか。」って感じでした。
これを導入すれば当面の間は、うなぎのぼりのトラフィックを気にせず運用できそうですからね。笑


また技術的な面で今後注目していきたいなと思うものとしては、先程も記載した40G/100G Ethernet、OpenFlow、ファブリック系ですかね。(個人的にはラック等の物理系もささりました。)
特にファブリック系のECMP(Equal-cost multi-path routing)は弊社のネットワークに組み込みたい技術の一つです。展示会場では、Ciscoの「Fabric Path」・Juniperの「QFabric」・Brocadeの「VCS」、NWベンダ主要3社ともファブリック系技術とVMを合わせたソリューションを全面におしていました。


講演会では、「40GbE、100GbE & Beyond」、「高信頼化拡張技術」の2つを聞いてきました。
「40GbE、100GbE & Beyond」では、今後5年後くらいのDC内、DC間でのトラフィック動向や、
40G/100G用モジュールについての動向、ISP事業者が実際に導入したときに感じた課題や期待といったものが講演されました。簡単にまとめた内容を記載しておきます。



■40/100GbEを標準化へのモチベーションについて
 サーバとスイッチ間に関しては40GbE、External部分で100GbEを使用するだろうと思われる。
 2017年には、10GbEのポート数を40GbEが上回ると予想(Intel予想)
 
■モジュールのコスト高について
 GearBoxと言われる電気/光変換レーンがモジュール費用のコストを上げている。
 MMFではGearBoxを必要としていないが、SMFでは必須なためコストがめちゃくちゃ高い。
 現在第一世代のモジュールだが、第ニ、第三世代と出来る予定

■実際に使ってみて
モジュールが高すぎて、ShowNet内で使用出来る数が限られていた。
結線した際の受光レベルが-1dB違うだけで認識されないといったセンシティブ過ぎる。



「高信頼化拡張技術」では、FCoEやTrillといったDC内最新技術動向や、
弊社環境での使い道があまり湧いてこなかったのですがリング型最新イーサネット技術について講演がありました。
こちらも簡単にまとめた内容をご紹介します。



■DC内の最新動向について
サーバやスイッチの仮想化が進み、
仮想スイッチ負荷による仮想マシン集約効率の低下が発生している。
→TrillやSPBを導入することで対応。
ECMPでスループットの向上化

■リング型イーサネットプロコトル
HWの大容量化に伴い、キャンパス型のNWからリング形態の要望が出始めている
MPLS OAMとEether OAMを比較してもどちらが良いか一概に言えない



といった2つの講演を聞いてきました。


※まとめ
今回の「Interop 2011 Tokyo」や講演に参加してまだまだ知らない技術が沢山あり終始興味そそられまくりでした。また自分の知識の乏しさも思い知らされ、もっともっと勉強してより良いネットワーク環境を提供していけるよう精進していきます!!!

最後にM.Sさん、、、
写真を撮り忘れてしまい、すみませんでした。涙