ad:tech tokyo 2010 弊社ブースと概観 | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
はじめまして、広告効果検証システム担当の T.W.です。

ad:tech tokyo 2010 に行ってきましたので、今回はそのお話しを。

■ad:tech(アドテック)って?

広告主、広告代理店、アドソリューションプロバイダー、AD Network、メディアをはじめとした
様々な立場の方たちが参加するデジタルマーケティングのイベントです。
http://www.adtech-tokyo.com/ja/

今年の ad:tech tokyo は、ザ・プリンスパークタワー東京にて
10月28日・29日の2日間にわたって開催されました。

弊社の取締役も、「次世代広告代理店のビジネスストラテジー」というカンファレンスで
パネリストとして参加しました。


■CAMPとしてブース出展

広告効果検証システム CAMP ( Cyber Agent Marketing Platform ) は、
インターネット広告事業本部と、新規開発局における合同で運営されていて、
システムの開発・運用は、新規開発局が担当しています。

※ CAMPの詳しい説明はこちら


今回 ad:techに、初めてCAMPとしてブース出展をさせていただきました。

以下は、ブース準備完了後の画像です。

サイバーエージェント 公式エンジニアブログ-CAMPブース1


ブースでは、iPadやMacBookでCAMPのデモ画面を触っていただいたり、
ご説明をさせていただきました。

サイバーエージェント 公式エンジニアブログ-CAMPブース2



以下は、CAMPブースで販促品として配った カップラーメン CAMP NOODLE
こちらは、Amebaのデザイナーの方に、パッケージデザインをしていただきました!

サイバーエージェント 公式エンジニアブログ-CAMPヌードル



毒味を理由にして、小腹がすいた時に1ついただいてみました。

味はチキンです。(よくみるとパッケージデザインの背景に、ニワトリが・・・)
有名なカップラーメンに似た味で、おいしくいただけました。


■今回のad:techで聞けたこと

カンファレンスを聞いたり、合間でワークショップを立ち見したりと、
せわしなく2日間を過ごしたのですが、今回のad:techで印象に残った内容は
以下の3つでした。


・Display広告の変革期

インターネットにおけるDisplay広告、いわゆるバナー広告のことなのですが、
この価値提供としての変革期に来ていることを伝える内容が多かったです。

米国では既に始まってしばらく経過しているようですが、日本においても、
Display広告における新たな価値提供が始まっています。

従来の広告枠としての価値だけでなく、オーディエンスに焦点を当てた
価値提供をすることで、効果的なよりよい広告提供をして行きましょう、
という変革期に来ています、と。

その中で少し気になったこととしては、米国において業界標準として
整備され始めているClear Ad Notice
ターゲティング広告に関するユーザーへの透明性をあげよう、
という取り組みのようですが、紹介されていました。(ほんのちょっとでしたが・・・。)

簡単に言うと、バナーにターゲティングしていることがわかるような共通文字列を出すこと、
オプトアウトの方法や説明ページを作ったりするみたいです。

1ユーザーの立場としては、あまりにも嗜好にマッチした広告が表示されたとしたら、
なんだか良い気持ちがしないかな?とも思うのですが、ターゲティングされていることが
わかっていたら、逆にどんな広告が出されるのか楽しめたりするんでしょうか・・・。

私のような釣りが好きな人には、どのような広告が表示されるのでしょう。
思わず広告に釣られて、クリックしてしまったり・・・。


・アドテクノロジー業界のカオスマップ

米国のアドテクノロジー業界におけるポジションをわかりやすく見せる図として
広告主サイド~メディアサイドの間を、それぞれのレイヤーごとに
各プレイヤー(会社やツール)をマッピングをした【カオスマップ】があります。

日本版のカオスマップもされていますが、日本は米国と比較すると、まだまだ
プレイヤーも少なく、カオスという程に状況は酷くなっていない感があります。

日本におけるアドテクノロジーの遅れを指摘する意見が多かった中で、
(実際そうなのかも知れないのですが、、、)
アメリカの方が 『日本は、米国のカオスマップをマネしないで下さい。』 と
違った切り口の主張をしていたのは、印象的でした。

曰く、『 広告主は、どこに費用投下していいかわからず、困っています。 』 と。

・・・そうでしょうね。広告主としては、安くない広告費用をどこに投ずるかを考えて、
カオスの中から選ばなければならないのですから。

実際の状況におかれている人の意見というのは、説得力があります。


・SNS(Social Network Service)における価値をどう評価していくの?

Social Graph Networkとも表現をしていましたが、SNS上における
個人のつながりへの影響を測ることで、広告主は 自身の抱える
「 消費者、読者、視聴者 」 と向き合っていく時代にきている、と
言っている方がおられました。

ただ、現状では Social Graphへの影響を測る指標は、十分なものが
提供できていないとも言っており、今回のad:techでは指標等について
具体的なことは聞くことができませんでした。

いずれSocial Graphへの影響が指標化されるよう時期も来るのでしょうか。

家族や友達を含めた、人と人とのつながりがSNS上でSocial Graphデータとして
展開されていますから、今まで知ることが大変だった印象や評判といったものを
可視化したい、ということなのでしょう。


■まとめ
今回のad:techは、いろいろな立場の方の意見が聞けて、大変有意義な2日間でした。

広告主代表の方も登壇されているカンファレンスにも、2つほど参加できたのですが、
彼らの率直な意見には納得のいくことが多かったです。

社内では、略語の多くわかりにくい広告関連の単語についても、
日本語にして意思疎通しやすくしている努力をしているとか。。。
例えば、「 CPA 」ではなく、「 獲得単価 」とわかりやすくしたり。

広告主は、事業の中にインターネットでのサービス運営という軸が増えたことで
色々な施策や分析に強みが持てるようになって喜ばしい状況ではあるけれど、
それに伴う圧倒的な業務量の増加が当然ながら発生していて、日々なんとか
対応しようと模索をしている、、、そんな印象を受けました。