外国人から見た日本のエンジニアと職場 | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
皆さんこんにちは。新規開発局システムディベロップメント(sysdev)グループのYu.です。

サイバーエージェント新規開発局には何人かの韓国のエンジニアがいて、その方たちと日本に来て感じたことなどについて話す機会がありました。今回は、ブログを書くことになったので、これについて私が共感したことを個人的な感想としていくつか気軽に書いてみようかと思います。

■日本での飲み会
このブログを書くにあたって、他の韓国人エンジニアの人と話をしましたが、P.さんからは飲み会で無理に飲ませる雰囲気がないので気楽に参加できるし、楽しむことが出来ていいとの話がありました。
これは同じ話を他の知り合いの韓国人からもよく聞きますし、お酒が弱い私も感じていることです。

今考えてみると飲み会というのはストレス解消法の1つとしての傾向が強かったので、昔は現実から少しでも離れた開放感を感じるために自分も無理して飲み、他の人にも飲ませたりしていたかもしれません。

最近はずいぶんかわっているとは思いますが、韓国では大学の新学期や軍隊にいく日が近づいたり、こういった年末になると忘年会などで飲み会も多くなって、お酒が弱い人には辛い時期です。

さて、韓国の忘年会と言えば、爆弾酒
簡単に言うと色んな種類のお酒が味わえるチャンス、チャンポンのことですが、それが別々じゃなくて混ぜるのです。
様々な調合法がありますが、普段は普通のビールグラスにビール50%、ウイスキー40%、焼酎10%を投入、かき混ぜるのが基本です。

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これが忘年会で飲める唯一のお酒の種類なのです。
他にはありません、ありえません。
しかも一気飲み!
お酒が好きな方でも強い方でもこいつを飲み続けると、地獄をみるという・・・だから爆弾なのでしょうか。
社長組とかと宴会の最後まで連れて行かれて、生き残った人は、まるで神のようだと皆から尊敬(?)される、こんなくだらないことがうまれるのが韓国の忘年会なのです。
カクテルみたいで良いじゃん!と思っているあなた、経験のある私には想像だけでも気持ち悪くなります。

もちろん日本でも飲み会で飲ませるのがないとはいえないですが、比較的、無理矢理飲ませることが少ないですね。
これは良いと思います。いや、良い悪いよりも助かりますね。

それから、多くの諸外国の人たちから「日本のビールは本当にうまい」とよく言われます。
私の場合はお酒が弱いしあまりも好きではないので、なぜお酒を飲むのかがよくわからなかったのですが日本に来て1、2年くらいになってからはようやくその意味がわかってきました。
日本のビールはおいしいですよね(疲れた日に一杯くらいなら)。
とくに焼き鳥とビールは本当にいいですよね。韓国だとビールと合うのは個人的にフライドチキンかなと思います。

この話って日本エンジニアと関係あるのかな?
情報交換も兼ねてエンジニア同士でよく飲んでたりするので関係あるのかも・・・

■夜食
ベンチャー企業のエンジニアは夜遅くまで終電の時間も忘れて仕事に集中している方も多いかと思います。
私にも似たような経験があって、以前韓国のベンチャー企業に勤めていた頃は、Oracleのバージョンが上がったり、.Netがベータバージョンで紹介されたりなど新しい技術が紹介されると業務とは関係ないのに夜遅くまで会社で検証してたりしました。
そのあたりは日本とはそれほど違いはないかもしれませんね。
違いがあるとしたら「夜食」くらいでしょうか。
夜食は夜遅くまで仕事をするなかでの楽しみの1つでした。

日本だと一人でコンビニでなにか食べ物を買ってきて食べることも多いかと思います(※)。
もちろん韓国でも普段はコンビニで買ってきて食べることが多いです。

毎回ではないですが深夜まで残ってる人数が多い日などは会社まで夜食を配達してもらって
一緒に食べたりしました。

※新規開発局では現場発案のお菓子委員会の運営により、現在、厳選されたお菓子が食べ放題となっています。あまりの人気ぶりに、週1-2回の補充では間に合わないほとですが……

日本だと深夜1、2時くらいに会社に配達してもらい一緒に食べるということはなかなかないと思います。

もちろん韓国のすべての会社が深夜に夜食を配達して食べたりはしないですが、
私の場合は社員数が50名くらいの小さなベンチャー企業で若い男性エンジニアが多かったし、
夜遅くまで仕事をして眠くなったら休憩室でそのまま寝て、朝そのまま席に戻ったりする人も多くて
自由な社風だったので可能だったのかもしれません。

韓国では夜食専門の店もあるし、夜食で配達可能なメニューの種類も多いです。
以前よく配達してもらったのは豚足、ボッサムでした。
メインが豚足で野菜や冷麺などがセットになってます。

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夜食でこんなのは健康的によくないのは確実だとは思いますが、美味しそうですよね。


韓国と日本との文化での違いでの例を紹介しましたが、日本に来てからの他の企業と
サイバーエージェントとのことについても個人的に思ったことをいくつか書いてみようかと思います。

■朝会
うちでは毎朝新規開発局の全員が集まるミーティングから1日が始まります。
その朝会では前日にあったサービスの障害や当日の大きなリリース内容などについて共有が行われます。

あと、毎週月曜日の朝には人事を含めて(アメーバ事業本部の)全部署が集まり、各部署での週の予定などが全社員に共有されます。
その場でPVの状況や営業部の状況などが数値として共有が行われ目標の数値も共有されるので、エンジニア、営業、所属部署に関係なく、みんなが同じ目標で動いてるのが感じられます。
朝だから眠いし、全員集まると狭いし、また席にもどるのに人数が多いので時間がかかりますが、すごいなと思います(※)。ブロードキャストでストリーミング配信して、職場のPCで見られればいいとたまに思うのですが、新入社員からの自己紹介とかもあるので、限界がくるまでは、直接話し合う場を提供したいのだそうです。

※M.S注:2011年からは館内放送を強化して、フロア移動は必須ではなくなります。

以前勤めていた会社(韓国でも、日本でも)でも毎朝の朝会はありましたが所属部署ごとだったりで、
全部署が集まって数値などで実感できるようなところはあまりなかったと思います。

こんな人数で週一会の月曜日の朝に全部署が集まって朝会が行われ、各部署のことや進行状況などが
共有されて一体感をもっていられることは個人的にすごいなと思います。


■障害対応の雰囲気
私は韓国ではほとんどBtoB系のプロジェクトだったので障害が発生すると雰囲気が重くなり、みんな沈黙して真剣に障害対応が行われていました。
システム障害に対して見る目が厳しくて障害の時は精神的にもかなり緊張してストレスを感じます。

個人的にエンジニアとしてサイバーエージェントのエンジニアの方から感じた印象の1つは、障害時にも心の余裕があり、落ち着いて障害対応が行われていることです。

もちろん障害が発生したら緊張して素早い対応を行うのですがその雰囲気が前向きというか、障害の原因などを話し合っている時も重苦しい雰囲気は感じられません。

障害時に重い雰囲気で挫折感ばかりだった私には、はじめはなかなか慣れない雰囲気でしたが、経験や実力を持っていれば、たとえ障害が発生しても冷静に対応ができるので、その解決力に自信をもっている前向きな性格のエンジニアが多いという印象です。

もちろん、

障害に対応するよりも障害が発生しないようにするのが大事なので、
最近ではサービスの稼働率を管理して、厳しく障害やメンテナンスの時間を減らして安定運用に力を入れ、より快適にサービスを楽しめるように準備しています。

サイバーエージェントの韓国人の仲間ももっと増やしたいので、楽しく働きたい人はぜひ採用を申し込んでみてください。

では、また。