2020GW特別企画。第4回公演作再演:第4回公演:ライ雄々だsまのエラス 最終幕1 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

さて、今日は昨日の第3幕:TV局まで巻き込んで・・・。

 

引き続き・・・ライ雄々だSまのエラス第4幕最終回です。

 


 

謎の新作メニュー”ライ雄々だSまのエラス”

これを作った?肝心の大将はおらず、料理が苦手なバイト

のみおちゃんが独りでお店番。

あろう事か、今日はこの”ライ雄々だSまのエラス”の一品

のみという。

他の料理の材料は無いらしく、お腹を空かせているお客さん

を待たせる有様・・・。

そこへ続々と常連客がお腹を空かせてやってくる上に、

TV局の散歩番組までも偶然通りがかり、

”ライ雄々だSまのエラス”を取材させてくれと・・・TVの

取材の収録が店内で始まり出した。

 

 

 

収録も順調に始まった頃、厨房に入ったみおちゃんの

絶叫が店中に轟いたのだった・・・。

 

 

 

 

最終幕:大将から・・・。

 

 


 

みおちゃん:何よぉ~!これ!!信じられなぁ~い!

がはははは・・・これは・・・ヤバイってwww!・・・

ってか大将・・・これマジですかwww!

 

 

ディレクター:悲鳴かと思えば、奥から大爆笑なんだけれども・・・w

 

そんなに凄いのかな・・・?”ライ雄々だSまのエラス”って。


 

厨房から出てきた。

 

 

みおちゃん:あの・・・準備がそろそろ出来そうなんですが・・・。
ちょっとみなちゃん・・・、手伝ってもらっていいですか?

 

私一人だとちょっと・・・なんで・・・。


 

急に呼ばれて驚く、みなちゃん・・・。

 

 

安藤快さん:おうwみなちゃん、頼んだで!

 


みなちゃん:そんなに大変なのかしら・・・?てかさっきの

爆笑は何よ!?みおちゃん・・・。まあ、頼まれたんじゃ

仕方がないわね、今行きますよ・・・。




厨房へ歩き出す、みなちゃん。


振り返って・・・。

 

みなちゃん:どんな料理なのかしらね!?

”ライ雄々だSまのエラス”行ってきます。(ペコリ)

 

 

安藤快さん:何で、今。振り返ったw?お先に失礼みたい

な・・・ねぇwww

 

何?そのお先に謎の料理の正体突き止めますみたいな

空気さwww。


 

安藤快さん:Dさ、カメラ行かないでいいのかよ!?

 

 

ディレクター:出てくるまで待とうと思います・・・。

 

作っているところが観られるわけじゃないので。

で、持って出て来る所を押さえつつも、モザイクテラテラで・・・。

 

シゲさん:またモザイクかよw。最近のTVはモザイク

テラテラで見難いっちゃないよなぁ~・・・。

 

 

ミッツさん:写しちゃいけないものなら、写さなきゃいい

のにねぇwホント・・・。それと、CMまたぎとか

さぁ~あれ、イライラするわよね。

 

 

ディレクター:ぼくがTV業界を代表してお詫びします。

(ぺこり)

 

ぼくもそろそろ旧態依然のやり方には飽きてきてるんで

すけどね。


 

厨房の奥からは・・・。

 

みなちゃん:あははははは・・・w何よこれ!デカッ!!

 

 

 

みなちゃんの爆笑と驚きが聞こえてきた。

 

 




安藤快さん:そんなに爆笑するもんなのかい!?

みなちゃんが今度、デカッ!!とかって。また新たな新情報!

なんだかなぁ~・・・はやく見たいなぁ・・・。

 

シゲさん:それにしても・・・くんくん・・・。なんだか

いい匂いがしてきたぞ・・・。

 

 

安藤快さん:これは・・・この匂いはぁ・・・もしかしたら?

 


 

奥からみなちゃんと、みおちゃんが何か大きなお皿に乗った

 

モノを二人掛りで運んできた・・・。

 

 

もしやこれは・・・?

 


 

みおちゃん:うんしょ!うんしょ!重たいわねぇ・・・。

みなちゃん!後ろ気をつけてね!

 

 

みなちゃん:あと1m!これ、いい匂いしてるけど・・・

 

重たいわねぇ・・・。


テーブルまであと少し・・・。

 

みおちゃん:今度は横移動しますよ・・・。

みなちゃん:ルーがこぼれそう。

 


 

テーブルにドンと置かれたそれは・・・。

 

超特大サイズのカレーライスだった!

 

 

みおちゃん:みなさん、お待たせしました・・・。

白熊軒大将が作った最期の創作料理。

”ライ雄々だSまのエラス”でございます!

 

 

安藤快さん:でっかいお皿も何だかなぁもんだが、

カレーライスじゃないの!?
これは独りじゃ食べきれないねぇ~。あの大食いの娘でも

これいけないんじゃないか?

 

ってか、創作料理って・・・わけじゃないよね?

カレーだもん。

 

シゲさん:”ライ雄々だSまのエラス”って、大食いカレーだったの!?お昼に食べきれる訳ねぇ~よぉ~・・・。


 

ミッツさん:アタシ、少食なのよw。こんなに食べたら

デラックス越えちゃうじゃないのw?

 


 

みなちゃん:こんだけ一皿ででっかいお皿があるのも驚き

だけれども。

なみなみこぼれそうなほどのカレールーって凄いわね。

 


 

ディレクター:快さん!V回しまーっす!3-2-1-

はい!Q!

 


 

安藤快さん:ぬうぉぉ~~~っ!でっけぇ~~~!

 

カレーライスじゃないの!”ライ雄々だSまのエラス”
ってのは、カレーライスのことだったんだねぇ!

みおちゃーん!このカレーライスで何人前になるの?

 

みおちゃん:大将の指示書によれば・・・10人前だそう

です。で、それを5人くらいでシェアするようにと・・・。

 

 

安藤快さん:一人で2人前喰えと・・・。そらぁ~お腹

いっぱい以上に膨れるねぇ。で、これでひとりお幾ら分?

 

 

みおちゃん:この一皿で・・・販売予定が25000円だ

そうです。

 

大将の指示書によれば・・・。

 

シゲさん:一人5000円!持ってきてないよ・・・。

 

 

安藤快さん:いいよいいよ!番組で出すから食べなさいよ!

 

いいだろ!?ディレクターさ!

 

ディレクター:あ、ん、ま・・・。はい、どーぞwお腹空

いてますでしょ。

 

取材協力という事で・・・。気の利いたコメントだけ下さい。

 

シゲさん:食べ難いだろぉ~w感想言わせるのにさ・・・w。

 

5000円分上手いこと言えってかw?しろーとによぉwww。


 

安藤快さん:それじゃさ!ずっと待っていたシゲさん!先に食べて

 

食べて。食べて仕事あるんだしさ・・・。

 

シゲさん:では・・・頂きます!はむはむ・・・。

 

ううぉぉ~~~!玉ねぎが濃厚だし、ごはんむっちゃ美味しい!

そして辛さもほどほどで・・・。何これ!食べた事ないぞ、こんな

カレーライス!いや、”ライ雄々だsまのエラス” 


安藤快さんも食べて見る事に・・・。

 

安藤快さん:どれどれ・・・どんなカレーなのかな?はむはむ・・・。

 

ぬほほほ・・・っ!ホントだ!カレーのルーが濃厚だねぇ~。

できたてというか・・・やっぱり美味しいものは甘いよねぇ。

これ相当それで、野菜とかもじっくり煮込んでるね。

作るのにも時間かけてそうだよ。


みなちゃんも食べてみた・・・。

 

みなちゃん:ほんと!美味しいわね。

 

これ新鮮!鶏肉が入ってる!この鳥も美味しい!


 

ミッツさん:ワタシ、カレーも大好きなの!はむはむ・・・。

 

ん~っまい!!みおちゃん、これはレギュラーサイズでも

このカレー出せるわよ。


 

みおちゃん:それは良かった・・・。昨日からず~っと弱火

でとろとろと煮込んでいたので・・・。

大将の指示書に従って・・・。

 

それと~みなさまにお伝えしないとならない事が・・・

ありまして。

本日、皆様のご来店を持ちまして・・・この

”ライ雄々だSまのエラス”のご提供を最後にこの白熊軒を

閉店いたします。

長らくのご贔屓頂きまして、誠にありがとうございました!

大将に変わりまして、バイトの私が言うのもなんですが・・・

お礼を申し上げます!


驚くお客達と、安藤快さん!

 

安藤快さん:みおちゃん!そらぁ~どういう事だい!?

 

さっきも、大将最期の創作料理って言っていたけれどもさぁ~。


 

みおちゃん:そーなんですよね・・・。大将最期の料理と

言ったのはですね・・・。

 

 

 

みおちゃんが、カウンターの下で何かを探していた・・・。

それは何と・・・。


大将の遺影だった。

 

みおちゃん:白熊軒の大将ですが・・・。昨夜亡くなり

ました・・・。

 


驚きの声が店の中に轟いた!

 

シゲさん:おい!昨日だって逢ってるのに・・・。

死んだって・・・。

 

 

ミッツさん:そー言えば昨日、大将調子悪そうだったわねぇ。

 

 

みおちゃん:ミッツさん帰られてから・・・倒れましてそのまま・・・。

 

 

大将の遺影だが、なんだかそれでも明るい顔したものだった・・・。


遺影の前に集まる客達・・・。

 

シゲさん:大将!大将!なんでだよ!!

 

 

みなちゃん:大将!うそでしょ!うそでしょ!

 

 

安藤快さん:大将ってのがこの方なんだねぇ・・・。

 

下町の料理人っていう顔してるなぁ~!


 

突然の展開に、ディレクターは番組の趣旨が違う方向に進み

始めているのに気付いていたが。Vを止めるつもりはなかった。

 

 

ディレクター:おぉ~っ!凄い展開になってきたぞ!

 


 

みおちゃん:ワタシ、バイトですから。大将の料理作れま

せんし・・・。

 

調理師の資格も無いですし・・・。作ったら作ったで激マズ

ですし・・・。

大将には家族がいませんから、ここをそのまま使わせても

らえませんから・・・。

これ以上はやっていけないんです・・・ですので・・・。

 

 

 

みおちゃん:ごめんなさい、皆様ごめんなさい。このお店

は畳むしかありません。

 

みおちゃんは号泣しながら深々とお詫びしていた。

 

 

みなちゃん:みおちゃんが泣く事ないわよ!お店だったら

ワタシも手伝うから?やってみたら?

 

 

シゲさん:そーだよ!ぼくの朝ごはんと昼ごはん・・・

どーしてくれるんだよ。ここでいつも食べているのに・・・。

 

これだけカレー作れれば充分だよ!

 

みおちゃん:この”ライ雄々だSまのエラス”は大将からの

指示書があったから。大将とずっと約束していたから、

どーにか作れたんです・・・。

もっともできあがっているから、火をつけて暖めるだけで

したから。

 

 



遺影を指差して・・・。

 

みおちゃん:この遺影の写真だって、2ヶ月前に私が撮った

ものだけれども・・・。

いつの間にか遺影になっていたし・・・。

 

大将も呑気に、”遺影にするから、いえーい!”みたいな感

じで撮ったんだけれども。

まさか本気で遺影にしているとは知らなくて・・・。

今朝見つけたんです。カウンターの下から・・・。


 

みおちゃん:その時に一緒に今回の”ライ雄々だSまのエラス”
を出す為の指示書みたいのも添えてあって・・・。

 

ミッツさん:今日、”ライ雄々だSまのエラス”を出す事は

みおちゃんは聞いていたのね!

みおちゃん:はい・・・。大将も今日この

”ライ雄々だSまのエラス”を出すのはある人との約束が

あったかららしいんですよ・・・。

ミッツさん:ある人との約束・・・?

 




シゲさん:それにしたってよぉ~!大将!何で死んじまっ

たんだよ!

おかしいじゃないか!おめーの嫁さん見るまではメシの

心配はするなって言ってくれていたのにさぁ~!


 

ディレクターがみおちゃんをそっと呼んだ・・・。

 

 

ディレクター:ちょっと・・・みおちゃん。いいですか?

 

 



手を引っ張ってきて・・・。

 

ディレクター:みおちゃん判断でも構わないんですが、今日の

 

取材Vを番組でメインで使えればとも思ったのですが・・・。

辞めてもいいかなとも思うんですよね。みおちゃんと大将との

お話だけに留めてもいいかなと・・・どーでしょうか?
閉店してしまわれるとなると、情報番組の性質上は放送で

きませんし・・・。

でも、お話としてはとっても素敵なお話なんでね・・・。

ディレクターとしても今判断に揺れてるんですよ・・・。

 

みおちゃん:ワタシ自信はTVで出ても出なくても構わな

いんですが。大将も以前にもTVに出ているので、取材され

た事もあるので・・・。

 

紹介してもらえるならば、大将が亡くなった事もお伝えし

て頂ければもしかしたらご家族の人がいたら、観てくれる

かもしれませんし・・・。

 

ディレクター:えっ!?以前にもこちらへTVの取材が

入ったんですか?

 

 

みおちゃん:えぇ~・・・ワタシが入る前ですが・・・。

 

そこに写真があるんですが・・・。

”新井雄々の下町ぶらり旅”とか言いましたか・・・確か・・・。

 

ディレクター:それは・・・ぼく等の前番組じゃないですか!

 

 

みおちゃん:どこかにその時の写真が貼ってあったと思っ

たんですが、見付からないですねぇ・・・。

 


 

遺影を持った、安藤快さん・・・。

 

 

 

 

安藤快さん:あんたさぁ~!大将さぁ~!あんた、ずるいよ!

 

どーすんだよ!みおちゃんをさぁ~・・・。

大将死んじゃっちゃぁ~ダメなんだよ・・・。いやさ、

死んじゃうのはそらぁ~やむ終えないところもあるが

さぁ~・・・。

みおちゃんにさぁ~あんなに美味しいカレーライスの作り方

位教えておけばいいじゃないの!

どーすんだよ、みおちゃん。明日からさぁ~・・・ずる

いんだよ。でもなぁ~・・・ぼくの前番組の新井雄々さ

んも・・・脳梗塞で突然死んじまったからなぁ~・・・。

後やるのって大変なんだがなぁ~・・・。みおちゃんの苦労

も分るけどさぁ~・・・。


安藤快さんが遺影を持った時に、遺影の裏から何かが落ちた。

 

みなちゃん:あれ?何かしら?遺影の裏から何か落ちたわよ。

 

 

シゲさん:あれ!?なんだろう?この紙と、SDカード・・・?

 

 

 

次へ続く・・・。