2016年生誕祭:第4回公演:ライ雄々だsまのエラス 最終幕1 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

さて、今日は昨日の第3幕:TV局まで巻き込んで・・・。


引き続き・・・ライ雄々だSまのエラス第4幕最終回です。



謎の新作メニュー”ライ雄々だSまのエラス”


これを作った?肝心の大将はおらず、料理が苦手なバイトのみおちゃん


が独りでお店番。


あろう事か、今日はこの”ライ雄々だSまのエラス”の一品のみという。


他の料理の材料は無いらしく、お腹を空かせているお客さんを待たせる


有様・・・。そこへ続々と常連客がお腹を空かせてやってくる上に、TV局


の散歩番組までも偶然通りがかり、”ライ雄々だSまのエラス”を取材さ


せてくれと・・・TVの取材の収録が店内で始まり出した。


収録も順調に始まった頃、厨房に入ったみおちゃんの絶叫が店中に轟


いたのだった・・・。



最終幕:大将から・・・。



みおちゃん:何よぉ~!これ!!信じられなぁ~い!


がはははは・・・これは・・・ヤバイってwww!・・・ってか大将・・・

これマジですかwww!


ディレクター:悲鳴かと思えば、奥から大爆笑なんだけれども・・・w

そんなに凄いのかな・・・?”ライ雄々だSまのエラス”って。




厨房から出てきた。


みおちゃん:あの・・・準備がそろそろ出来そうなんですが・・・。
ちょっとみなちゃん・・・、手伝ってもらっていいですか?

私一人だとちょっと・・・なんで・・・。



急に呼ばれて驚く、みなちゃん・・・。


安藤快さん:おうwみなちゃん、頼んだで!


みなちゃん:そんなに大変なのかしら・・・?てかさっきの爆笑は

何よ!?みおちゃん・・・。まあ、頼まれたんじゃ仕方がないわね、

今行きますよ・・・。




厨房へ歩き出す、みなちゃん。



振り返って・・・。


みなちゃん:どんな料理なのかしらね!?”ライ雄々だSまのエラス”
行ってきます。(ペコリ)


安藤快さん:何で、今。振り返ったw?お先に失礼みたいなwねぇwww

何?そのお先に謎の料理の正体突き止めますみたいな空気さwww。



安藤快さん:Dさ、カメラ行かないでいいのかよ!?


ディレクター:出てくるまで待とうと思います・・・。

作っているところが観られるわけじゃないので。

で、持って出て来る所を押さえつつも、モザイクテラテラで・・・。


シゲさん:またモザイクかよw。最近のTVはモザイクテラテラで

見難いっちゃないよなぁ~・・・。


ミッツさん:写しちゃいけないものなら、写さなきゃいいのにねぇw

ホント・・・。それと、CMまたぎとかさぁ~あれ、イライラするわよね。


ディレクター:ぼくがTV業界を代表してお詫びします。(ぺこり)

ぼくもそろそろ旧態依然のやり方には飽きてきてるんですけどね。



厨房の奥からは・・・。


みなちゃん:あははははは・・・w何よこれ!デカッ!!



みなちゃんの爆笑と驚きが聞こえてきた。




安藤快さん:そんなに爆笑するもんなのかい!?

みなちゃんが今度、デカッ!!とかって。また新たな新情報!

なんだかなぁ~・・・はやく見たいなぁ・・・。


シゲさん:それにしても・・・くんくん・・・。なんだかいい匂いが

してきたぞ・・・。


安藤快さん:これは・・・この匂いはぁ・・・もしかしたら?



奥からみなちゃんと、みおちゃんが何か大きなお皿に乗った


モノを二人掛りで運んできた・・・。


もしやこれは・・・?



みおちゃん:うんしょ!うんしょ!重たいわねぇ・・・。


みなちゃん!後ろ気をつけてね!


みなちゃん:あと1m!これ、いい匂いしてるけど・・・

重たいわねぇ・・・。



テーブルまであと少し・・・。


みおちゃん:今度は横移動しますよ・・・。

みなちゃん:ルーがこぼれそう。



テーブルにドンと置かれたそれは・・・。


超特大サイズのカレーライスだった!


みおちゃん:みなさん、お待たせしました・・・。

白熊軒大将が作った最期の創作料理。

”ライ雄々だSまのエラス”でございます!


安藤快さん:でっかいお皿も何だかなぁもんだが、カレーライス

じゃないの!?
これは独りじゃ食べきれないねぇ~。あの大食いの娘でもこれ

いけないんじゃないか?

ってか、創作料理って・・・わけじゃないよね?カレーだもん。


シゲさん:”ライ雄々だSまのエラス”って、大食いカレーだったの!?
お昼に食べきれる訳ねぇ~よぉ~・・・。




ミッツさん:アタシ、少々なのよw。こんなに食べたらデラックス

越えちゃうじゃないのw?




みなちゃん:こんだけ一皿ででっかいお皿があるのも驚きだけれ

ども。なみなみこぼれそうなほどのカレールーって凄いわね。




ディレクター:快さん!V回しまーっす!3-2-1-はい!Q!




安藤快さん:ぬうぉぉ~~~っ!でっけぇ~~~!

カレーライスじゃないの!”ライ雄々だSまのエラス”
ってのは、カレーライスのことだったんだねぇ!

みおちゃーん!このカレーライスで何人前になるの?


みおちゃん:大将の指示書によれば・・・10人前だそうです。

で、それを5人くらいでシェアするようにと・・・。


安藤快さん:一人で2人前喰えと・・・。そらぁ~お腹いっぱい

以上に膨れるねぇ。で、これでひとりお幾ら分?


みおちゃん:この一皿で・・・販売予定が25000円だそうです。

大将の指示書によれば・・・。


シゲさん:一人5000円!持ってきてないよ・・・。


安藤快さん:いいよいいよ!番組で出すから食べなさいよ!

いいだろ!?ディレクターさ!


ディレクター:あ、ん、ま・・・。はい、どーぞwお腹空いてますでしょ。

取材協力という事で・・・。気の利いたコメントだけ下さい。


シゲさん:食べ難いだろぉ~w感想言わせるのにさ・・・w。

5000円分上手いこと言えってかw?しろーとによぉwww。




安藤快さん:それじゃさ!ずっと待っていたシゲさん!先に食べて

食べて。食べて仕事あるんだしさ・・・。


シゲさん:では・・・頂きます!はむはむ・・・。

ううぉぉ~~~!玉ねぎが濃厚だし、ごはんむっちゃ美味しい!

そして辛さもほどほどで・・・。何これ!食べた事ないぞ、こんな

カレーライス!いや、”ライ雄々だsまのエラス” 



安藤快さんも食べて見る事に・・・。


安藤快さん:どれどれ・・・どんなカレーなのかな?はむはむ・・・。

ぬほほほ・・・っ!ホントだ!カレーのルーが濃厚だねぇ~。

できたてというか・・・やっぱり美味しいものはあまいよねぇ。

これ相当それで、野菜とかもじっくり煮込んでるね。作るのにも

時間かけてそうだよ。



みなちゃんも食べてみた・・・。


みなちゃん:ほんと!美味しいわね。

これ新鮮!鶏肉が入ってる!この鳥も美味しい!



ミッツさん:ワタシ、カレーも大好きなの!はむはむ・・・。

ん~っまい!!みおちゃん、これはレギュラーサイズでも

このカレー出せるわよ。



みおちゃん:それは良かった・・・。昨日からず~っと弱火でとろとろ

と煮込んでいたので・・・。大将の指示書に従って・・・。

それと~みなさまにお伝えしないとならない事が・・・ありまして。

本日、皆様のご来店を持ちまして・・・この”ライ雄々だSまのエラス”
のご提供を最後にこの白熊軒を閉店いたします。

長らくのご贔屓頂きまして、誠にありがとうございました!

大将に変わりまして、バイトの私が言うのもなんですが・・・お礼を

申し上げます!



驚くお客達と、安藤快さん!


安藤快さん:みおちゃん!そらぁ~どういう事だい!?

さっきも、大将最期の創作料理って言っていたけれどもさぁ~。



みおちゃん:そーなんですよね・・・。大将最期の料理と言ったの

はですね・・・。



みおちゃんが、カウンターの下で何かを探していた・・・。

それは何と・・・。



大将の遺影だった。


みおちゃん:白熊軒の大将ですが・・・。昨夜亡くなりました・・・。



驚きの声が店の中に轟いた!


シゲさん:おい!昨日だって逢ってるのに・・・。死んだって・・・。


ミッツさん:そー言えば昨日、大将調子悪そうだったわねぇ。


みおちゃん:ミッツさん帰られてから・・・倒れましてそのまま・・・。


大将の遺影だが、なんだかそれでも明るい顔したものだった・・・。



遺影の前に集まる客達・・・。


シゲさん:大将!大将!なんでだよ!!


みなちゃん:大将!うそでしょ!うそでしょ!


安藤快さん:大将ってのがこの方なんだねぇ・・・。

下町の料理人っていう顔してるなぁ~!



突然の展開に、ディレクターは番組の趣旨が違う方向に進み


始めているのに気付いていたが。Vを止めるつもりはなかった。


ディレクター:おぉ~っ!凄い展開になってきたぞ!



みおちゃん:ワタシ、バイトですから。大将の料理作れませんし・・・。

調理師の資格も無いですし・・・。作ったら作ったで激マズですし・・・。

大将には家族がいませんから、ここをそのまま使わせてもらえませ

んから・・・。これ以上はやっていけないんです・・・。

ですので・・・。



みおちゃん:ごめんなさい、皆様ごめんなさい。このお店は畳むしか

ありません。


みおちゃんは号泣しながら深々とお詫びしていた。


みなちゃん:みおちゃんが泣く事ないわよ!お店だったらワタシも手伝

うから?やってみたら?


シゲさん:そーだよ!ぼくの朝ごはんと昼ごはん・・・どーしてくれる

んだよ。ここでいつも食べているのに・・・。

これだけカレー作れれば充分だよ!


みおちゃん:この”ライ雄々だSまのエラス”は大将からの指示書

があったから。大将とずっと約束していたから、どーにか作れたんで

す・・・。もっともできあがっているから、火をつけて暖めるだけでした

から。



遺影を指差して・・・。


みおちゃん:この遺影の写真だって、2ヶ月前に私が撮ったもの

だけれども・・・。いつの間にか遺影になっていたし・・・。

大将も呑気に、”遺影にするから、いえーい!”みたいな感じで

撮ったんだけれども。

まさか本気で遺影にしているとは知らなくて・・・。今朝見つけた

んです。カウンターの下から・・・。



みおちゃん:その時に一緒に今回の”ライ雄々だSまのエラス”
の作り方の指示書みたいのも添えてあって・・・。


ミッツさん:今日、”ライ雄々だSまのエラス”を出す事はみおちゃん

は聞いていたのね!

みおちゃん:はい・・・。大将もこの”ライ雄々だSまのエラス”を出す

のはある人との約束があったかららしいんですよ・・・。

ミッツさん:ある人との約束・・・?




シゲさん:それにしたってよぉ~!大将!何で死んじまったんだよ!

おかしいじゃないか!おめーの嫁さん見るまではメシの心配はする

なって言ってくれていたのにさぁ~!



ディレクターがみおちゃんをそっと呼んだ・・・。


ディレクター:ちょっと・・・みおちゃん。いいですか?



手を引っ張ってきて・・・。


ディレクター:みおちゃん判断でも構わないんですが、今日の

取材Vを番組でメインで使えればとも思ったのですが・・・。

辞めてもいいかなとも思うんですよね。みおちゃんと大将との

お話だけに留めてもいいかなと・・・どーでしょうか?
閉店してしまわれるとなると、情報番組の性質上は放送できません

し・・・。でも、お話としてはとっても素敵なお話なんでね・・・。

ディレクターとしても今判断に揺れてるんですよ・・・。


みおちゃん:ワタシ自信はTVで出ても出なくても構わないんですが。

大将も以前にもTVに出ているので、取材された事もあるので・・・。

紹介してもらえるならば、大将が亡くなった事もお伝えして頂ければ

もしかしたらご家族の人がいたら、観てくれるかもしれませんし・・・。


ディレクター:えっ!?以前にもこちらへTVの取材が入ったんですか?


みおちゃん:えぇ~・・・ワタシが入る前ですが・・・。

そこに写真があるんですが・・・。

”新井雄々の下町ぶらり旅”とか言いましたか・・・確か・・・。


ディレクター:それは・・・ぼく等の前番組じゃないですか!


みおちゃん:どこかにその時の写真が貼ってあったと思ったんですが、

見付からないですねぇ・・・。



遺影を持った、安藤快さん・・・。




安藤快さん:あんたさぁ~!大将さぁ~!あんた、ずるいよ!

どーすんだよ!みおちゃんをさぁ~・・・。

大将死んじゃっちゃぁ~ダメなんだよ・・・。いやさ、死んじゃう

のはそらぁ~やむ終えないところもあるがさぁ~・・・。

みおちゃんにさぁ~あんなに美味しいカレーライスの作り方

位教えておけばいいじゃないの!

どーすんだよ、みおちゃん。明日からさぁ~・・・ずるいんだよ。

でもなぁ~・・・ぼくの前番組の新井雄々さんも・・・脳梗塞で突然

死んじまったからなぁ~・・・。

後やるのって大変なんだがなぁ~・・・。みおちゃんの苦労も分る

けどさぁ~・・・。



安藤快さんが遺影を持った時に、遺影の裏から何かが落ちた。


みなちゃん:あれ?何かしら?遺影の裏から何か落ちたわよ。


シゲさん:あれ!?なんだろう?この紙と、SDカード・・・?



次へ続く・・・。