~閉店後の店内~
店のカウンターで道具の手入れ、片付けに、
明日の食材の準備をしているグラハムのもとに。
先輩板前の、もしゅもしゅがやってきた。
もしゅもしゅ:グラハム!お疲れさん!
ちょっと頼みがあるんだけどいいか!?
グラハム:先輩!お疲れ様でした。何でしょうか?
すると、もしゅもしゅは1枚の紙をグラハムに渡した・・・。
もしゅもしゅ:明日親方の付き添いで、朝から知り合いの店に行く
事になってな。
明日の仕入れを任せるぞ!
必要なモノはここに書いてあるから、間違わないようにな・・・。
グラハム:え、え、え、え・・・ぼくが行くんですか・・・。
もしゅもしゅ:しょーがないだろぉ~。後誰がいるんだよw。
まあな、一人前の板前になりたいんだったら。
自分の目で市場に行くのも大事だぞ!品定めも大事だが、
もしゅもしゅ:ほんじゃ!頼んだわ・・・。
グラハムは、いきなり大役を押しつけられたような面持ちで
驚くより他になく。返す言葉も出てこなかった・・・。
そして、恐る恐るメモを開いてみた・・・。
今まで見た事も無い様な、魚の漢字と数量が羅列されていて。
グラハムには、それが何なんだか。
さっぱり分からなかった・・・。
漢字にはフリガナひとつある訳でもなく、フリガナがあっても
グラハム:こんな字・・・ぼくが読める訳ないじゃないか・・・。
学校・・・行ってないんだもん・・・。
引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑪】
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