骨折をしたトウカイテイオーは、福島県の馬の温泉にて
ここでリハビリに励む事になる。
もちろん、温泉に浸かるばかりではく、歩行運動も兼ねており。
プールで故障した箇所への負担を減らしつつ、心肺機能を
低下させない為の調教や・・・。
トラックコースを歩いたり、駆けたりと・・・。
トウカイテイオーの怪我を治すべく、ドームズセンター長も
同行する事になった。
長い長いリハビリは、3歳の秋を使いきり。
年が開け、4歳に・・・。
リハビリの向こうで、菊花賞が過ぎて行き。
レオダーバンが、菊花賞を勝って。次々と新たなる一等星が
誕生するなかで、トウカイテイオーの地道なリハビリの日々が
ドームズセンター長とトウカイテイオーは、リハビリの為に
毎日毎日、同じコースを歩き続けていた。
(てくてく・・・、かぽかぽ・・・)
骨折した箇所に、いきなり大きな負担をかける訳にもゆかず。
かと言って動かない訳にもならない。
骨折の後のリハビリは、歩いて歩いて。来る日も来る日も続いていた。
(てくてく・・・、かぽかぽ・・・)
ドームズセンター長:ボウ!向うの蝉時雨すごいなぁ~w
ドームズセンター長:おっ!どうしたボウ!
ボウは、ドームズのポケットに鼻を擦り寄せてきた。
ドームズセンター長:おぉ~、そっかそっか。
ドームズセンター長は、ポケットから角砂糖を一つ取り出した。
ドームズセンター長:ほれ!食べれw。
(ぼりぼり・・・。ボリボリ・・・)
テイオーは角砂糖を美味しそうに食べた。
ドームズセンター長は、これでもかとボウを愛撫している。
ドームズセンター長:さぁ、ボウ!そろそろ走ってみるか!?
(トウカイテイオーがいよいよ復活する!)
テイオーは、走ると知ってか?
ドームズセンター長に甘えた。長いリハビリを共に戦い!
再びターフへ戻るべく、調教が再開された。
(ドドドッツ!ドドドッ!ドドドッ!・・・)
その様子を、馬主のジャック。マンセル調教師、グラハム騎手が
(ドドドッツ!ドドドッ!ドドドッ!・・・)
ドームズセンター長は、ステッキを入れて追いきって見せた。
ドームズセンター長が、マンセル調教師と馬主ジャックへ
今の調子を説明している。
ドームズセンター長:骨折した箇所への負担も不安は無いです。
先日のレントゲンは見てもらったのでわかるでしょうから・・・。
調子もこれからの調教次第では、来月以降ならば・・・。
マンセル調教師:うん、今のボウの状態ならば、時間もかからずに
レースで行けそうな感じだね。
馬主ジャック:先生とも相談だったのですが、天皇賞・春を目指そうと
相談していたのですよ。
ドームズセンター長:天皇賞。春ですか・・・。時期的にも
丁度良いですし。ジャックさんの念願でもありますからね、天皇賞。
大丈夫だと思いますよ。その頃ならば。
ふたりは、よくぞここまで戻してくれたと。
ドームズセンター長に感謝でいっぱいだった・・・。
毎日毎日の地道な努力を、心から感謝している二人だった。
マンセル調教師:早速厩舎入りさせる段取りを・・・。
ドームズセンター長:そうですね!早速馬運車の手配をしないと。
すると、ジャックが前へ出た。
馬主ジャック:あのドームズさん!
長い間、ボウのリハビリ大変だったでしょう。
本当にご苦労様でした・・・。私の我儘ばっかりに、
天皇賞を目指す事になりましたが、これからもボウを
ドームズセンター長は、静かに頷き。涙を流していた・・・。
トウカイテイオー復帰へ!
引き続き、舞台:この星を継ぐ者へ!:第3幕②をご覧ください。