トウカイテイオーがターフから去って行き。
その後を追うように、追い越すように。
(北海道のノーザンホースパークより)
トウカイテイオーの一等星は確実に受け継がれていた。
トウカイポイント(現在乗馬馬です)
残念ながら、去勢されてしまった”セン馬”の為。
トウカイポイントから先の遺伝子が止まってしまった訳ですが、
トウカイテイオーの意志はしっかりと受け継がれていった。
- トウカイポイント(マイルチャンピオンシップ、中山記念)
- トウカイパルサー(愛知杯)
- タイキポーラ(マーメドステークス)
- ストロングブラッド(かしわ記念、カブトヤマ記念、さくらんぼ記念、群馬記念)
- マイネルソロモン(プリンシパルステークス、NSTオープン)
- ナチュラルナイン(札幌日経オープン)
母の父としては・・・。
- ヴィーヴァヴォドカ:父ダンスインザダーク(フラワーカップ)
だが、まだ種牡馬になれるような、大物がでておりませんが。
皇帝、帝王、に続く馬の誕生を心から待ちたいと思う・・・。
7,8年前に行った北海道での模様・・・。
実はこの時が2回目。最初は、ドカ雪の降る季節に逢いました。
その日帰る予定だったのに、飛行機が全部欠航するという事態に。
ここは早来の社台スタリオンステーションにて。
この彼のラチ付近をみてもわかりますが、芝が剥げて
いるのがおわかりでしょか?
実は、種牡馬になっても。リハビリの時の散歩していた習慣が抜けず、
あの時の想い出は、今でも彼の中には残っているのだろうか?
他の種牡馬と比べると、今すぐに現役復帰できそうな程、
筋肉質でスリムな馬体を今でもキープしております。
(こちらは、生前のアグネスタキオンです)
このアグネスタキオンのゲージの右上が、トウカイテイオー
のゲージなのですが。
蹄跡がしっかり残っているように、誰に言われるでもなく彼は
常に歩いているというのはお分かりかと思います。
名馬にはよく、旋回癖というのがあるのですが。まさにこれなんです。
でも何故か二人は・・・。
マンセルくんと、裕子さんは、アグネスタキオンに夢中w。
その奥は、メジロマックイーンとナリタトップロード。
アグネスタキオンとこの3頭は既に亡くなってしまいましたが、
この後、ディープスカイや、ダイワスカーレット等のGⅠ馬を続々輩出する
事になる訳ですけど。彼らの星も、今もターフを席巻しております。
我々はちゃんと、トウカイテイオーにも逢っていたのですよ。
マンセル&グラハム&裕子より。
<あとがき>
今が楽しければ良い、自分さえ良ければそれでいい。
そんな事ばかりが美学と思われ勝ちなのだが、本当にそれでいいのか?
という、疑問を感じ。
その思い、その意思、その知恵、その経験を次に続く人へ受け渡す仕事を、
我々はすっかり忘れてはいやしないかと・・・?
そして、
色々な人からの期待、夢、希望、願い・・・。そんな気持ちを本当は
どんな人にも、それぞれの背中に背負っているんだという事。
ふとした事に、ある1枚の写真からこの物語のヒントを得て。
写真や他のデーターをパズルの様に組み合わせてできあがった作品です。
別にTVに出てるからとか、歌を歌っているからとかではなく。
その願いを叶える為に、今私たちは全力を尽くせているのだろうか?
そんな思いに駆られ、テーマを絞ってみました。
それの象徴とも言える様な世界、サラブレット、競馬の世界・・・。
人の4倍人生の進みが速い訳であって、短時間にそれぞれの人生、馬生が
進むわけですから。
彼らの生き様を見て、我々も感じないとならない大事な事を教えてくれています。
1レース1レースが、彼らの人生の分岐点であって。生死の分かれ目でもあって。
その瞬間に、前へ進む事だけを本能のように突き進む姿は、見る者に生きる力を
分けてくれるはずです。
そして、エリートな成績ばかりではなく、雑草の様に踏まれても倒れても、這い上がる姿に
感動しない人はいない筈でしょう。
勝つ馬もいれば、当然その何倍もの負ける馬が存在する。
もちろん競馬歴の長い私も、自分の目の前で何頭もの馬が、その命を散らして行く姿
を見てきています。
トウカイテイオーと、彼を支え続けた人々の気持ちはいかほどか?
奇跡を信じる事は、諦める事より難しい。
あの感動を忘れたくないし、今でも覚えています。
トウカイの 荒波越えし 冬の陣 くまろく←(当時)
葛飾北斎の絵にもある、駿河湾の向こうの富士山。
そこに木の葉のごとく揺れる小船。
そんな絵と一緒に、詠んだ。何気ない一句。
トウカイテイオーの復活劇。当時私は信じていました。
叔父に1000円を託し。トウカイテイオー単勝馬券をお願いしました。
強かったトウカイテイオーの復活は、私にとっても、今ある気持ちを支える大きな
柱になっていると、今でも胸を張っていえると思います。
早く出でよ!
次の超一等星よ・・・!
くまろく←
舞台:この星を継ぐ者へ!
引き続き、明日の第6幕をお楽しみください。