ザ・シンフォニー特選コンサート Vol.31「小林研一郎 炎のタクト! ~チャイコフスキー&ブラームス~」に来ています。

 

 


指揮は、タイトルにもある通り「炎のマエストロ・コバケン」ことMo.小林研一郎(コバケン)。
プログラムはチャイコフスキーの弦楽セレナードとブラームスの1番。
Mo.コバケン&大フィルの組み合わせを初めて聴いたのが今回と同じ「ブラームスの1番」だったので、感慨深いものがあります。

 


プログラム1曲目はチャイコフスキーの弦楽セレナード。

1曲目で満足してしまい「さて帰るか」と思ってしまうくらい素晴らしい演奏でした。
フィナーレでは思わず涙ぐんでしまいました。

演奏後に「大フィルの素晴らしい演奏を聴き手として楽しんでいた」とMoがコメントされていましたが、「大フィルからそんな演奏を引き出したMoのリードが素晴らしいのです!」と思わず突っ込みそうになりました。

大フィルの持っているサウンドがこの曲をさらに感動的にしてしまったのかもしれません。

聴いていてVlaが大活躍のイメージがありました。
1楽章は某人材派遣会社のCMで有名ですが、愛をささやく(セレナード)前から絶望していてはダメですよね(笑)
ところでずっと短調だと思っていましたがハ長調だったんですね…。
2楽章のVnは鳥のさえずりに聞こえ、ワルツのリズムにのって楽し気に遊んでいる風景が浮かびました。
4楽章のフィナーレで再び1楽章のテーマが出てくるのもおもしろいです。

プログラム2曲目はブラームスの1番。

2楽章のコンマス・ソロが素敵でした。
この曲を誰かと一緒に聴きに行きたくない理由、素晴らしい演奏に当たるとダメなんです。
4楽章の第1テーマ…泣きました(汗)

アンコールは毎回おなじみ、ダニーボーイ。
最後のカーテンコールは正面・左・右・後と順に全員でお辞儀をするのが恒例ですが、思わず立ち上がってしまいました。

 

 

ところで、会場内(ホワイエ)とXで今年の「三大交響曲の夕べ」をコバケン先生の指揮で開催するとの発表がありました。
昨年の同演奏会で自身の勇退を発表(その場にいました)し、大フィルの2024年度年間プログラムにも載っておらず、今年は開催されないのかと思っていましたが…まさかの延長でした。
予定が合えばぜひうかがいたいです。

最近流行の「推し活」ではないですが、次回のコバケン先生は、名フィル・4月定期「わが祖国」。
楽しみです。

プログラム
 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op.48
 ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 op.68
アンコール
 ダニーボーイ(アイルランド民謡)
演奏
 指揮:小林研一郎
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団