Prosit Neujahr!
フェスティバルホール「ニューイヤー・コンサート2024 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」に来ています。
最近は休日に行われる名古屋公演へ行くことが多かったですが、有休を使って久しぶりに大阪公演に来ました。
今年はオーケストラメンバーによるCDサイン会が復活していました。
Mo.マンクージは日本語でMCをされていて、ちゃんと言葉の意味を分かってしゃべっているなと感じました。
J.シュトラウスⅡは「ワルツ王」と呼ばれていますが“驚くべきことに”ご自身は全く踊れなかった、というエピソードが最も印象に残りました。
Moが自身で「私のプログラムは有名ではない隠れた名曲を選ぶ」と言っていた通り、知っている曲がほとんどないプログラムでした。
特に言及がありませんでしたが「もろびと手をとり」や「我らの旗のひらめくところ」というタイトルはどうしてもウクライナやパレスチナを思い起こさせます。
また、プログラムには作曲家としても活躍するMoの作品が2曲含まれていました。
ワルツ「スタイル&エレガンス」はオペレッタの中に出てくる曲とのことで、J.シュトラウス風オペレッタの新作が今でも作られていることに驚きました。
新幹線ポルカの曲中にいわゆる「ひかりチャイム」が健在で、懐かしい感じがしました。
ベアーテ・リッター(s)さんははじめてでしたが、表情や表現が豊かで、声量も音域もたっぷりあり、しかもキュート。
素晴らしかったです。
後半2曲目「私は気の毒なプリマドンナ」でのMoとリッター(s)にオケまで巻き込んだ寸劇や、バレエのコミカルな振付など、愉快な仕掛けがいっぱいの演奏会でした。
「美しく青きドナウ」の後は恒例となっているオケ全員から「シンネン アケマシテ オメデトウ ゴザイマス」のご挨拶。
アンコールの最後は“これがないと終われない”ラデツキー行進曲で大団円の終演となりました。
開演前にはホワイエで獅子舞の披露、終演後には鏡開きと和洋折衷なイベントでした。
鏡開きの方は「よいしょ」の掛け声がかかる前に木槌を振り下ろす“フライング”で終わってしまいました(笑)
ニューイヤー・コンサート2024
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
プログラム
スッペ:オペレッタ「美しきガラテア」序曲
カールマン:オペレッタ「サーカスの女王」~再び輝く光の中へ ▲
J.シュトラウスⅡ:ワルツ「もろびと手をとり」op.443
ドスタル:オペレッタ「クリヴィア」~私は恋している ▼
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「人が笑い生きるところ」op.108
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「パンジー」op.183 ★
J.シュトラウスⅡ:オペレッタ「ジプシー男爵」~誰が僕たちを結婚させたのか ▼▲
マンクージ:ワルツ「スタイル&エレガンス」
~ 休憩 ~
J.シュトラウスⅡ:行進曲「我らの旗のひらめくところ」op.473
ミレッカー:オペレッタ「哀れなヨナタン」~私たちは気の毒なプリマドンナ ▼
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「短いことづて」op.240 ★
J.シュトラウスⅡ:オペレッタ「ヴェネツィアの一夜」~誠実でいるなんて趣味じゃない ▲
マンクージ:ポルカ・シュネル「新幹線ポルカ」
レハール:オペレッタ「パガニーニ」~私ほどあなたを愛した人はいない ▼▲
J.シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 ★
アンコール
J.シュトラウスⅡ:ポルカ「ハンガリー万歳」
カールマン:オペレッタ「チャールダッシュの女王」~踊りたい ▼▲
J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲 op.228
演奏
指揮:グイド・マンクージ
ソプラノ:ベアーテ・リッター ▼
テノール:メルツァード・モンタゼーリ ▲
管弦楽:ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
舞踊:バレエ・アンサンブルSOVOPウィーン ★
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