オーストラリアの拒食症治療 | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

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オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

あっという間に日々が過ぎていきます。

今回の娘の入院は長く、4週間経っても退院できませんでした。

 

娘は治療を完全拒否しているので、

精神科医のmental health orderをもとに、強制治療を行っています。

本人、また親であるわたしの意思や希望に反しても、必要とされる治療を強制的に行うことができ、

わたしが退院させますと言って家に連れ帰ることもできません。

 

基本的に、手足拘束したり、鎮静剤を打って自由を奪ったりという、一見して人権侵害にも思えるような治療を行う場合に、

命を守るため、また、病院が訴えられないために、この命令があります。

 

これは4週間ごとに見直す必要があるため、4週間目にtribunal meetingという会議がありました。

これは日本語でどう訳すのかわからないのですが、

弁護士、病院外部の医者、その他の専門家が同席して、この強制治療が正しく行われているか、

延長する必要が本当にあるかを話し合います。

セカンドオピニオンとして外部の専門家が入るという感じですね。

 

入院中も、コードグレー(警備員が出動して強制的に拘束措置などを行うこと)のたびに、親と第三機関に報告が必要で、

毎日毎日、何度も電話がかかってきます。

 

オーストラリアは、日本の精神科よりも、人権侵害について敏感なのかなという気がします。

とくに子供の拒食症の治療については、family treatmentが絶対的に良いという考えなので、

日本のように何か月も入院させることはまずありません。

ただ、娘のように、家でまったく何も食べられない子は、家に帰ってもまたすぐ病院に戻り、

娘のように何十回、時には100回超えの入院を繰り返す場合もあります。

 

日本の治療方針と大きく違うところが多く、日本語で情報を集めていたわたしは、

苛立ったり、失望したりすることも多くあります。

でも逆に、こちらでは入院中、親の面会は一切制限なく、むしろ奨励されています。

日本では1週間に1回などと決められている場合があると読みました。

親と子供のつながりを本当に大切にしていると感じます。

 

何が正解かわかりませんが、わたしは自分にできることを全力でするしかありません。

 

娘が病気になってから、本当にたくさんの話し合い、会議、公的な手続きなどがあり、

元夫は仕事が忙しいとノータッチなので、わたしが、オーストラリアの仕組みなど何もわからないまま、

一人ですべてこなしてきました。

また、娘が拒否しているカウンセラーとの面談も、毎週かかさず、わたしが代わりに受けてきました。

 

そんな中ふと、自分の英語力が数年前よりかなり伸びているのではないかと気づきました

 

日常会話は問題ないとしても、医療や法的なミーティングはこれまで未経験の分野でしたが、

分からないことは調べ、質問して、どんな情報も取りこぼすことのないように話し合いに参加してきました。

また、これまで、英語で電話で話すことがあまり好きでなかったわたしですが、

そんなこと言ってられず、2時間の電話のミーティングも平気でこなせるようになりました。

 

もし娘が良くなって、わたしが仕事に復帰できるようになったら、

これまで避けていた電話対応の多い仕事もできそう!と思います照れ

 

娘の介護も、病院の付き添いも、毎日頑張っています。

本当に、だれも褒めてくれないし、感謝もされませんが、ふと自分の成長を感じることができました。

 

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私自身のメンタルがかなり落ちていて、

朝なかなか起き上がれない(とはいえ7時には起きないといけませんが)、

毎日疲れ切って、笑顔をつくることも難しい。。。

お友達からのメッセージにも返信できず(皆さんごめんなさいえーん)、

 

できることなら逃げてしまいたい、と思うことも多々あります。

 

こんな状況だからこそ、頑張っている自分をすこし認めてあげて、

すこし自分を大切にしなければ、娘と共倒れになってしまうかも、、、と思います。

何とか気分を上げることを探して、自分を奮い立たせなければキラキラ

 

そう思って、すこしだけ一人でカフェ時間。

ほんの30分だけだけど、ホッと一息つけました。

 

久しぶりにブログも書けて、ひとつでも前向きなことができたかなニコニコ

今日もがんばります。