比較すること | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

もうすでに2週間経ってしまいましたが、

明けましておめでとうございます❤


娘は病院で新年を迎え、わたしも夜11時過ぎまでいましたが、その後同室のみんなとナースと一緒にカウントダウンしたようです。


先週一度退院してきましたが、未だに水さえ飲まないので、週末には病院に戻りました。

病院に行けば、点滴や経鼻チューブで栄養を入れてもらえるのですが、家では口から飲んだり食べたりする選択肢しかなく、それができない今、家にいられるのは一週間が限度です。


・・・出口の見えないトンネルの中、色々なブログや本などを読み、体験者のグループに参加してみたり、情報や希望を得ようと必死でしたが、


ほとんどの体験談よりも、我が娘のケースは重症のようで、なんだか逆に落ち込んでしまうことも多々ありました。


1000キロカロリー以上食べないとか、脂質や糖質を一切取らないとか、食事に3時間かかるとか、運動を辞めないとか、

様々な症状を見聞きしても、

その対策を教えていただいても、


水一滴さえ飲まない、という娘とはレベルが違い、他の患者さんの症状を羨ましく思うくらいでした。他の方と比べては情けなくなるので、病院から紹介されたペアレンツミーティングも参加しなくなり、

孤独な看病に陥っていきました。。。


・・・こうやって、人と比べることは、育児においても同じで、

周りのお子さんと発達の速度や状況が違う親御さんは、こんな気持ちなんだろうな、、、と感じます。


誰の育児も決して楽なことはなく、誰もが困難を乗り越えていると思いますが、

だからこそ、体験をシェアすることで支え合えることもあると思いますが、


でも、一人ひとりの困難度や状況は本当に千差万別で、比べようがなく、比べようとするとどんどん落ち込んでしまったり、苦しくなってしまうことがあるんだなと感じます。


例えば、わたしが、1歳半になるまで夜も2時間以上連続して寝れなかった娘について話していたとき、それは私にとっては本当に大変なことだったけど、


それでも2時間寝れるなら良いよね、うちは30分しか寝ない。

それでも健康な子供なんだから良いよね、うちの子は病気なのに。

それでも安全に寝られる家があるだけ良いよね、うちは住む家もない。

などなど、挙げればキリがないくらい、わたしの状況を羨んだり、比較して落ち込む方もたくさんいたんだと思います。


これまで比較的順調な子育てだった私には想像できない悩みや苦しみと戦っていた親御さんがたくさんいたことでしょう。


そして今、娘が病気になり、今度はわたしが、元気に学校に通ったり食事を楽しむ、普通の生活をしているお子さんが羨ましくて仕方ありません。


人生の様々な場面で様々な困難があり、普通なんていうものはなくて、

一人一人に乗り越えるべき課題があるんだということ、

そして、他人と比較することにはなんの意味もないんだな、ということを実感するようになりました。


もちろん、情報は必要だし、完治した方の体験談を聞いて希望を持ちたいし、同じ病気のお子さんを持つ方との関わりは大切だと思います。


でも、病気の症状や重度を比べて、あの子より酷い、あの子が羨ましい、、、などと落ち込んでいくことには意味がないと気づき、


病気に限らず、子育てにおいて同じような孤独感に陥っているママに言えることですが、


上には上がいるし、

下には下がいるけれど、

わたしとわたしの子供は世界で一人で、

自分が向き合うべき相手も一人だけ。


みんな自分に与えられる困難にとりくむために生きていて、

オーダーメイドの課題なんだから、

人との比較はやめて、

娘が良くなる方法、娘の幸せ、娘の人生だけを考えていこう。


そう思えるようになりました。


この娘の闘病は、わたしの子育てに対する考え方を見直すきっかけにもなっています。

辛い日々でも、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思いますおねがい