やさしい女の子に | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

娘から、相談されました。
「Tちゃんて子がいるんだけど、毎日私と遊びたがるの。でもわたしは、ほかの子と遊びたいし、でも嫌っていうといじわるになるし。」ということでした。

「Tちゃんとほかの子と、みんなで一緒に遊べば?」とアドバイスしつつ、
なんとなく、状況がわかる私。

自分の幼少期を思い出して、
娘の葛藤もわかるなあと思うのです。


わたしも小さいとき、仲間はずれにされがちな子にすごく敏感で、やさしくしてあげなくちゃ!と思ってその子と一緒にいると、ほかのお友達の輪にもどれなくなってしまう、ということがありました。

今思うと、育児放棄に近いものがあったのかな?と思うような、
お風呂にもずっと入っていないような子とか、
おとなしくて一言も話さない子とか、
どのクラスにも少し変わった子がいて、
「ペアをつくりなさい」と先生が言うと、絶対余ってしまう。

そういう子に対して、かわいそうだという気持ちと、何とかしないと、と思う責任感が強く、わたしはいつも声をかけていた。

正直、その子といて楽しかったわけではない。わたしも、他の子と楽しく遊びたかった。
その子といると、グループに入れなくなってしまう。

でも、いちどそういう役回りを引き受けると、先生にも頼りにされてしまうようになり、「仲間はずれになりがちな子を引き受けてくれる優等生」的なポジションになってしまった。

男子に対しても、疎まれがちな子に優しくしなくちゃ、という変な使命感をもっていたら、誤解させてしまったり、屈折した恋愛感情をもたれてしまうこともあった。

だれにでも優しいいい子、を演じていた自分の子供時代、
今思うと、偽善だったのかなあ、無理してたよなあ、って思ったりもする。

もともと、人気者タイプでもなかったけど。。。



娘は今、クラスで一番年上なこともあり、
そこそこ目立つグループにいて、うまいことやってるかんじ。

でも、クラスの片隅にいる子の寂しさやメッセージに気づける子になってほしい。。。
社会にでて、広い目で世界をみて、
困っている人にきちんと目が届くようになってほしいから。

だからといって、それを押し付ければ、
子供のころの私みたいになってしまうかも。

義務感のみで、不満を隠して、いい子のふり。。。
これは良くない。

自分が友達づきあいが上手な方じゃなかったから、
どうやって導いたらいいのか悩みます。


あと、お友達と喧嘩したときの対応も、

わたしはなるべく、一歩引くように、
負けるが勝ち、相手に勝たせたらいいよ、って言っちゃうんだけど、
これも欧米文化ではNGですよね。

こっちのママは、嫌なことがあったら相手にはっきり言いなさい!って言うから、
みんなが
「あなたに傷つけられた!」
「あなたのこんなところが嫌!」って言い合ってて、
わたしから見たら、キリがないんだけど、

そこで黙って引いてしまうようにしつけたら、
悪者にされちゃったりするのかなあ。。。。

優しく穏やかに、博愛心をもって、という理想だけでは、
なかなか難しそうです。


女の子は、6歳にもなればいろいろ難しくなります。

わたしは母親として、
女性として、人間として、
彼女をどうやって導いていくべきか。

まずは自分が、恥ずかしくないうしろ姿を見せなければ、と思います。

優しくて、美しい女の子になって欲しい。
だからわたしも、優しく美しくなりたいと、日々思っております。。。