Good Cop/Bad Cop | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。


グッドコップ/バッドコップ(良い警官・悪い警官)というのは、
尋問の手法としてよく使われる方法だけど、
(1人が相手を威嚇し、もう1人は優しい役を演じ、優しい方に心を開かせる手法★)

わたしは、子供をしかるときに、これに近い方法をとるようにしています。


娘はいつも、私に叱られると、泣きながら夫に抱きつき、
夫に叱られると、わたしに駆け寄ってきます。

泣きながら、「ダディが怒った~しょぼん」と来たときは、
甘やかしているのは承知ですが、まずは抱きしめて、「そう、かわいそうね。とっても悲しいのね。」と、共感してあげるようにしています。

すでに叱られている娘に対して、追い討ちをかけるように、
「ほら、ママがいつも言ってることでしょ!」とか、「だからいつもダメって言ってるじゃない。」
などとは、言わないように心がけています。

優しく抱きしめて、娘が落ち着くのを待って、
「どうしてダディがしかったか、わかる?」とやさしく話しかけます。

なにがいけなかったのか、次からどうしたらいいのか。
あくまで優しく、落ち着いて話し、きちんと夫にたいして謝るようにしむけます。


逆に、私が叱るときも、夫にこの役をお願いできるように、
なるべく夫がいるときに叱るようにします。

「ママ、怒っちゃったね~。」と茶目っ気たっぷりになぐさめてくれるだけでもいいので、
娘の逃げ場を確保したうえで、叱りたいと思っています。


叱った本人が、すぐに優しくなるのは難しいし、
正直、カーっとしているときに、上手に理論立てて、子供にわかりやすく諭すのは難しい。

それに、叱るときは、ある程度威厳があり、恐くていいと思ってる。
毅然と叱らず、へらへらしてて、子供に馬鹿にされる親は、優しい親とはいえない。


でも同時に、子供にとって、なぐさめてくれる人、逃げ場となる人が必要だと思う。

昔の大家族では、きっとおばあちゃんとか、家族のうち誰かが、そうやって無条件で甘やかしてくれる役割を担ってくれたんだと思う。

でも、今の核家族で、兄弟もいない状態では、
パパとママがこの役割を分担することになるんだろうな、と。


自分のしたことをちゃんと反省して、叱ってもらえることが自分の成長につながると考えられるのは、
ずっとずっと先のこと。

子供はまだ、厳しい顔をしたママを見るだけで、ショックを受けて、パニックになる。

そんなとき、優しく抱きしめてくれる心のよりどころ必要だと思うのです。


(比較にはならないけれど、子供の虐待のケースでも、
どちらかの親が虐待しても、もう片方が守ってあげられれば、子供は救われる。

両親ふたりして虐待、というケースが、もうどうしようもなく苦しいと思うのです。
逃げ場のない辛さ。。。。想像しただけで涙が出てしまいます。)



・・・優しく厳しくって、本当に難しい。
だからこそ、Good Cop / Bad Cop を交替しながら、夫との上手な分担ができるといいな、と思っています。