喧嘩両成敗、お姑さんにも言い分はある⑥-運命のお見合- | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

す前週末、汗拭きシートとメーク落としシートを間違えた話しをブログにupしたところ、中々の反響でして…渾身(?)のワイン評より「いいね」が多かったですえーん


…何でやねんムキー


さて、気を取り直して、今回はゾフィーvsシシィ6話め。ゾフィーのシシィに対する第一印象のお話しを更新します。では…



運命とは色々な裏工作をするもの。


バート・イシュルに向かう途中、叔母の葬儀に立ち寄ったシシィ達。


しかし、途中アクシデントによって、3人がイシュルに到着しても、荷物だけが届いていなかったのです。

その荷物の中には、皇帝に会う為の服が入っていたのに・・・・。ガーン


仕方なく、3人は喪服を着たまま最初のお茶会に出席する事になったのです。


ヘレネの将来がかかっているのに、冴えない喪服で皇帝に会うなんて・・・。ショボーン


お付の人達は、とにかくネネ(ヘレネの愛称)だけは、綺麗に仕上げなくてはと、お化粧に大慌てです。


放って置かれたシシィは自分で髪をおさげに編んで準備完了。ウインク


この時の簡素なシシィの姿がゾフィーには、優雅で気品に溢れている様に映ったのだそう。


シンプルなおさげ髪の女の子。


この飾らないところが、ゾフィーには「なんて愛らしい子だろう」と思ったそうで、簡素な黒のハイネックの喪服が、却ってシシィに優美さを与えていました、と日記に書いているんです。ラブ


後にこの席にいた人々は、黒い衣装がヘレネには少し固い印象を与え、この時の衣装が姉と妹の明暗を分けたと伝えた程でした。


シシィは異常な程内気な女の子で、お茶の席では緊張しっぱなし。滝汗


後にシシィは「ネネは慣れているけれど、私は違う。緊張して何も食べられなかったわ」と語ったそう。


ゾフィーも「私達の前では緊張しているけれど、皇帝の前では自然にふるまっています。あの子はただ、内気なだけなのです」とシシィの控えめな所を賞賛している程、好意的でした。


恋に夢中な男性は残酷なものでして…最近は余り見かけなくなりましたが、私達の周りにも、電車内で彼女と二人の世界に浸りたいのか、平気で他人を押したり、彼女を守るのは良いけれど、近くの人を押し退けて、彼女を庇おうとされたり…皆さんは、そんな男性を見た事はありませんか?


私は、満員電車で、彼女を庇う為に突き飛ばされた事があり、「貴方のドカンの様な彼女さんは、十分自分で自分を守れると思いますけどっムキー」って、思った事があります。


おっと、思わず毒を吐いてしまいましたが、恋に夢中なフランツヨーゼフは、シシィの姉すら眼中に入らない様で、ゾフィーに「なんてシシィは素敵なんだろう」と熱に浮かされていたそうです。


慌てて、ゾフィーが「そうね、でもヘレネも美人だと思わない?」と息子の目を婚約者に向けさせ様としても、「確かにヘレネも綺麗ですが、シシィのあの瞳!生き生きしていて、なんて綺麗なんだろう酔っ払い」…とまぁ、こんな調子だったそう。


これでは、ヘレネは傷付きますよね。


ゾフィーは、フランツ・ヨーゼフが恋に夢中な若者の目をして、「シシィに結婚を受入れてくれるか聞いて欲しい」と頼まれた時も、息子が気に入った人と結婚して、それで幸せになれるのなら、と快諾していたんです。


んっ⁉︎


確か、皇帝と姉のお見合いでは、天真爛漫に自然体でいるシシィを「まったくあの子は何て行儀の悪い子だろう」とゾフィーは思っていたと言われていますが…。


ゾフィーの日記によると全然違います。


ゾフィーは、シシィは垢抜けなかったかも知れないけれど、シシィを可愛らしく感じ、美点さえ見抜いていたなんて・・・・。


本音は姉のネネと結婚して欲しかったかも知れませんが、シシィとの結婚も拒絶している訳ではなかったんです。


尤も、これで結婚が決まってくれれば、姉だろが妹だろうが、どちらでも良かったのが本音だったのかも知れません。


では何故、お嫁さんとお姑さんの間で、取り返しのつかない程の確執が生まれてしまったのでしょう。



次回は、宮廷の裏側に皆さんをご案内しつつ、シシィのお嫁入り準備です。

ここでも、ゾフィーは煩く口出しをしたと伝えられていますが、さて、本心は…。



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フランツヨーゼフを抱いたゾフィー

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まさか、将来ゾフィーと対決するとは…。

・・・to be continued