す前週末、汗拭きシートとメーク落としシートを間違えた話しをブログにupしたところ、中々の反響でして…渾身(?)のワイン評より「いいね」が多かったです。
…何でやねん。
さて、気を取り直して、今回はゾフィーvsシシィ6話め。ゾフィーのシシィに対する第一印象のお話しを更新します。では…
運命とは色々な裏工作をするもの。
バート・イシュルに向かう途中、叔母の葬儀に立ち寄ったシシィ達。
しかし、途中アクシデントによって、3人がイシュルに到着しても、荷物だけが届いていなかったのです。
その荷物の中には、皇帝に会う為の服が入っていたのに・・・・。
仕方なく、3人は喪服を着たまま最初のお茶会に出席する事になったのです。
ヘレネの将来がかかっているのに、冴えない喪服で皇帝に会うなんて・・・。
お付の人達は、とにかくネネ(ヘレネの愛称)だけは、綺麗に仕上げなくてはと、お化粧に大慌てです。
放って置かれたシシィは自分で髪をおさげに編んで準備完了。
この時の簡素なシシィの姿がゾフィーには、優雅で気品に溢れている様に映ったのだそう。
シンプルなおさげ髪の女の子。
この飾らないところが、ゾフィーには「なんて愛らしい子だろう」と思ったそうで、簡素な黒のハイネックの喪服が、却ってシシィに優美さを与えていました、と日記に書いているんです。
後にこの席にいた人々は、黒い衣装がヘレネには少し固い印象を与え、この時の衣装が姉と妹の明暗を分けたと伝えた程でした。
シシィは異常な程内気な女の子で、お茶の席では緊張しっぱなし。
後にシシィは「ネネは慣れているけれど、私は違う。緊張して何も食べられなかったわ」と語ったそう。
ゾフィーも「私達の前では緊張しているけれど、皇帝の前では自然にふるまっています。あの子はただ、内気なだけなのです」とシシィの控えめな所を賞賛している程、好意的でした。
恋に夢中な男性は残酷なものでして…最近は余り見かけなくなりましたが、私達の周りにも、電車内で彼女と二人の世界に浸りたいのか、平気で他人を押したり、彼女を守るのは良いけれど、近くの人を押し退けて、彼女を庇おうとされたり…皆さんは、そんな男性を見た事はありませんか?
私は、満員電車で、彼女を庇う為に突き飛ばされた事があり、「貴方のドカンの様な彼女さんは、十分自分で自分を守れると思いますけどっ」って、思った事があります。
おっと、思わず毒を吐いてしまいましたが、恋に夢中なフランツヨーゼフは、シシィの姉すら眼中に入らない様で、ゾフィーに「なんてシシィは素敵なんだろう」と熱に浮かされていたそうです。
慌てて、ゾフィーが「そうね、でもヘレネも美人だと思わない?」と息子の目を婚約者に向けさせ様としても、「確かにヘレネも綺麗ですが、シシィのあの瞳!生き生きしていて、なんて綺麗なんだろう」…とまぁ、こんな調子だったそう。
これでは、ヘレネは傷付きますよね。
ゾフィーは、フランツ・ヨーゼフが恋に夢中な若者の目をして、「シシィに結婚を受入れてくれるか聞いて欲しい」と頼まれた時も、息子が気に入った人と結婚して、それで幸せになれるのなら、と快諾していたんです。
んっ⁉︎
確か、皇帝と姉のお見合いでは、天真爛漫に自然体でいるシシィを「まったくあの子は何て行儀の悪い子だろう」とゾフィーは思っていたと言われていますが…。
ゾフィーの日記によると全然違います。
ゾフィーは、シシィは垢抜けなかったかも知れないけれど、シシィを可愛らしく感じ、美点さえ見抜いていたなんて・・・・。
本音は姉のネネと結婚して欲しかったかも知れませんが、シシィとの結婚も拒絶している訳ではなかったんです。
尤も、これで結婚が決まってくれれば、姉だろが妹だろうが、どちらでも良かったのが本音だったのかも知れません。
では何故、お嫁さんとお姑さんの間で、取り返しのつかない程の確執が生まれてしまったのでしょう。
次回は、宮廷の裏側に皆さんをご案内しつつ、シシィのお嫁入り準備です。
ここでも、ゾフィーは煩く口出しをしたと伝えられていますが、さて、本心は…。