エンポリオ ビアンコ
フィッリアート
イタリアの白でお薦めなのは、シチリアやサルデニアのワイン。
たっぷりと日差しを浴びて凝縮した果実味を持ちながら、海に囲まれているせいか、しっかりと酸が残って非常にバランスが良いのが特徴です。
そして、どことなくヒネた感じの、独特なニュアンスを持っています。
太陽に恵まれたお国柄、ステンレスタンクを使って低温で発酵し、何とか酸を残そうとテクニカルな跡が見受けられる、イタリアのシャルドネ程頂けないものはない。
そんな、もやしっ子(古い?!)の様なワインにはない、太陽の光をいっぱにあびて育った、野性味あふれる白。それが、シチリアやサルデニアのワイン。
さて、今回のワインは伊勢丹のワインフェア10本セットで購入したワインの1つ。
シチリアの名門フィアート社のワイン。
葡萄品種は、イタリアの固有品種カタラットとインツォリアのブレンドです。
さて今回のワインですが、外観はグリーンがかった、やや濃い目のレモンイエロー。
香りはやや閉じ気味。香りの構成要素はシンプルです。
グレープフルーツのコンフィ、ハーブ、ミネラルの香り。咲きたての白い花の香り。
味わいは、アタックはふくよか。かと言って、残糖分がないので甘味はありません。
綺麗な酸が最後まで引っ張る感じ。苦味の要素は少ないです。
全体的にこじんまりとまとまった好印象のワイン。
ネット価格で¥1,000以下(らしい)。まぁ、百貨店のフェアと言うで¥1,000前後のワインと見ればコストパフォーマンスは良いです。
但し、品種の個性などプラスαを求めると役不足である事は否めないワイン。
白身魚を使ったカルパッチョや野菜などと一緒にがぶ飲みをするには良いワイン。
但し、鶏肉など肉料理となると白身のお肉でも、微妙なところ。
合うには合うけれど、もう少し力強さが欲しいワインです。
とどのつまり、ワインもガブガブ飲んで、適度に酔えれば良いと思えば、このクラスのワインでもOKというところ。
嫌な言い方をすれば、百貨店のワインフェアってこんなものかぁ?と言う印象です。
個人的に、ワインはストックが無いと不安で、その不安を埋め合せる為には百貨店のワインフェア○本セットは魅力です。
しかし、カジュアルワインでも、もう少し満足いく凝縮感のあるワインがあるはずです。
ストックがあるうちに、個性のある真っ当なワインを買おうと決心を新たにしました。