ガヴィ レ・マルネ 2013
ミケーレ・キャルロ
イタリア ピエモンテ州 モンフェラートに社を置く、ミケーレ・キャルロ社。
コルテーゼ種を100%使用した辛口白ワインです。
イタリアの白ワインと言えば、ソアーヴェとガヴィ。
この2種類のワインは、昼間太陽の下で、美味しい海の幸に舌鼓を打ちながら、ガブガブ飲みたいというタイプのワインです。
イタリアらしいと言えば、イタリアらしいワインですよね。
但し、それだけにソアーヴェとガヴィは特に有難味を感じないと言うか・・・。
では、何故今週のカジュアルワインで紹介しているのかと言うと、単に伊勢丹ワインフェアのセットに入っていて、今日のメニューがアサリのワイン蒸し、空豆と海老の炒め物等の魚介類だったから。
でも、実は、ソアーヴェとガヴィは馬鹿にすると、時々、「えっこれがソアーヴェ?」と疑いたくなる様な、とんでもなく美味しいワインにお目にかかる事があるのです。
では、今回のワインを見てみましょう。
外観は縁がグリーンがかった濃い目のレモンイエロー。
この時点で果実味が豊かなイメージを捉える事が出来ます。イタリアでこの色ですと、アタックに甘味があるワインかな?残糖があるワインと予想されるのですが・・・・。
香りは閉じ気味。
冷蔵庫から出し抜く栓をして40分以上経っているのですが、全然ダメ。
ワインの液面がボトルの首に近いところまで入っているので、開かないんですよね。
価格的にステンレスタンク発酵熟成だろうし・・・。
尤も、香りが開いても、価格的にも構成要素はシンプルです。
グレープフルーツのコンポート、白いお花の香り。
このお花の香りはステンレスタンクで発酵・熟成のワインには必ず出ます。
吟醸香と言われるお花の香りはですが、余にもこの第2アロマが強いとテクニカルな印象となる為、良いワインとは判断されません。
このワインについては、果実の香りとお花の香りのバランスが取れているので、¥1,000~¥2,000以下のクラスのワインと見えば妥当だと思います。
若干、ハーブの香りとレモンなどシトラス系の皮の香り。
若干ミネラルの香り。
味わいは、アタックに優しい果実味を感じた後は、直ぐに、旨味を伴う溌剌とした酸味が口中に広がります。舌の両脇からググッと酸味が乗っかった後、心地よい苦味が押し寄せてくる感じ。
塩味を伴う酸味・・・この塩味を伴う酸は酒石酸です・・・酒石酸が多めのワイン。
シンプルな魚介類にあうワインです。
バターを使ったソースよりは、車エビのグリルとか、普通の剥き身海老をオリーブオイルとニンニクで炒めて、ブロッコリーなど青味の野菜を少し加えてソテーしたもの、アサリのワイン蒸しなど、シンプルな魚介類向き。
勿論ボンゴレ・ビアンコなどもOK.。
昼間に、ピザを頬張りながら、飲んでも楽しいかも。
カジュアルに楽しむ為のワインです。