品格は毎日のチョットした心遣いから② | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

以前、私の友人が羽田空港で、グランド・ホステスとしてVIPラウンジでお仕事をしていた時の事です。


民間に嫁がれた黒田清子さんが、まだプリンセスだった時代にお世話をさせて頂いた事があったそうです。(実際にお世話をしたのは友人の友人)


立振る舞いの優雅さも素晴らしかったそうですが、側に居られるだけでも幸せな気分になったとか。



「後光が差してた!」そうです。


一朝一夕に品格を身に付ける事は出来ません。


しかし、付け焼刃のマナーを学ぶ事も大事ですが、先ずは、周囲の人の事を気にかけて行動するところから、初めて頂きたいと思います。


例えば、駅のホームでも人の前を通らないとか、レジでお釣りや商品を頂く時も「有難う」と、雨の日や夜に荷物が届いたら「雨の中(遅く迄)有難うございます」など一言添える。


子供の頃は、人の目の前を通るのは失礼だから、後ろを廻りなさいと注意されたものです。



お礼の言葉も、仕事だと思ってやっていた事に、改めて労いの言葉をかけられたら嬉しくないですか?


私達が日常出来る、相手の気持ちを先回りすると言うのは、こう言う些細な事ですが、それを積み重ねて行く事が大事なんです。


先ずは日常から1つずつ、「他人を気遣う、大切にする」と言う思いを、行動にして頂きたいと思います。


私は、テーブルセッティングを学ぶつもりが、偶々、フランスの貴族の方々のお付合いを学ぶ事になりました。


最初の授業で、「人生には何が起るか分からない。だからこそ、社交界では、皆で手を取り合って、助け合いながら人生を実りある物にする」と教えられた時は、どの様な立場の方々も、大切な事は変わり無い事を改めて感じました。


そして、ある程度のマナーはあるけれど、大事なのは相手に恥をかかせない事。



例えば、お客様が間違えて料理に違うソースを掛けてしまったら、お迎えした側も、同じ様にそのソースを掛けて、間違えた事を恥と思わせない様にする。


そして、相手にして頂いて嬉しいと感じた事は、その喜びを素直に表現し、相手にも返して差し上げる。



悲しみは共に分かち合う。


これが、お姫様達の優しさなんです。ニコニコ


ガッチガチにマナーに気を取られる事では無く、誰もが出来る事ですよね!?


チョットした違いで、どれだけ周囲に笑顔が増える事でしょう。


相手の心に寄り添うには、時にはマナーさえ外す位の優しさが大切なんです。


歩きスマホやゴミのポイ捨て、歩きながら又は車内での飲食など、少し考えれば、いかに見っとも無い事か、他人に迷惑がかかる事がお分かりになる筈です。


品格を身に付けると言う事は、地味な作業です。



お教室に通って、優雅にお姫様ごっこをするのでは身に着きません。


氏より育ちと言う言葉がある様に、毎日を丁寧に、思い遣りの心を持つ事で、自ずと品格は身に着く筈です。