ワイン ドメーヌ ミュラー
(オーストリア シュタイヤーマルク)
実はこのワイン、まだ販売されていないんです。
オーストリアワインのインポーターさんである、㈱AWAのノベルト・テッシュさんが個人的に取り寄せたワインを、レストラン「銀座ハプスブルク」さんにお分けして下さったワイン。
レストランさんのご厚意で開けて下さいました。
余にも素敵なロゼワインなのでご紹介します。
シルヒャーと呼ばれる、しっかりとした酸が特徴のオーストリアはシュタイヤーマルクのロゼワイン。
使用品種はブラウァーヴァルトバッヒャーと言うシュタイヤーマルクの固有品種です。
外観ですが、非常に濃いサーモンピンクー。ワインでは雉の目色と表現されます。
若干熟成感を感じさせる、まさにローズ(ロゼ)カラーです。
香りは、ザクロやラズベリー、苺など熟したベリーの香り。満開なバラ。ミネラルの香りが豊富。
味わいですが、フランスではタヴェル・ロゼがこの様な色の濃いロゼになりますが、どうしても渋みも出てしまう。
しかし!こちらのワインは、これだけしっかりした色ながら、酸が豊富でシャープな為、渋みは殆ど感じられません。
アタックからしっかりとした、噛みごたえのある酸が口中にボンと広がり、そのままフィニッシュまでスーッと酸が持続し、喉に馴染んでいく行く感じ。キレの良いワインです。
そして、石を思わせる様なミネラルが豊富。このミネラル感としっかりとしたエレガントな酸がキレを良さを作っている様です。
酸がしっかりしているので、長く口中に含むと若干タンニンが酸に乗る印象がありますが、殆ど感じられない程度。
チャーミングで、綺麗な作りのロゼと言うのがオーストリア流のロゼワインですが、この飲み易くベリーのチャーミング感は健在です。
飲めば飲む程、ロゼにしては圧倒的なベリーの香りと、石の様なミネラルの香り、旨味のある酸が印象的なワイン。
是非、夏に・・・特に、サンセットの時間帯に飲んで頂きたいワインです。
グラスで頂いた為、まだ閉じた状態でしたが、時間の経過と共にもっと、香りが開き、スパイシーさも出てくるのではないかと思います。
ボトル1本を通して、変化を楽しめるワインです。
この日は、梅山豚(メイシャントン)のハムと一緒に頂きましたが、インパクトのある色の割に、優しく綺麗に纏まったワインなので、優しいスモーク香のある食材や、豚を使った、余りスパイシー過ぎないポーク料理に合
わせたいワインです。
とは言っても、上記の評は冷えて香りも閉じている状態での料理との相性。
潜在能力の高いロゼですので、香りが開いてきたら、スペアリブの様に少しスパイシーな料理にも合いそうです。
そして、何と言っても美しいのは、このバラの様な色。
グラスを持った時、女性を引き立たせる事間違いなしです。
日本女性の肌に馴染む、女性を美しく見せるロゼカラーですので、是非、男性には彼女の為に選んで欲しいワイン。
沢山のバラの花束をプレゼントする代わりに、香りのプレゼントをするのも素敵です。
私がギャルソンなら、「女性の美しさを引き立たせるワインです」と言ってお薦めします。
勿論、美味しさは保障します!
ラベルも個性的。葡萄の絵と・・・バッカス?