ラ・ブラチェスカ サバッツィオ・ロッソ・ディ
モンテプルチアーノ 2012 アンティノリ社
イタリア トスカーナのモンテプルチアーノの街から少し離れた、ウンブリア州とトスカーナ州の境界に位置するワイナリー。
コルトーナ地区にある海抜280~300ⅿの粘土層と火山灰による赤土層と言う複雑な土壌をもつ畑で収穫された葡萄から作られています。
気候は、温暖な地中海気候ながら、近くの湖から吹く風の影響で程良く冷気のある絶好の条件が揃っています。
使用品種は、プルニョーロ・ジェンティーレ85%、メルロ+他15%
縁は紫がかった非常に濃いルビー色の外観。
香りは、エスプレッソやトーストの焦げた部分の様な香り、葡萄の種までじっくりと熟した事が感じられる、甘草などのような甘苦系の香りが主体。
全体的にクローズしている為、フルーツの香りよりも、スパイス的な香りや黒い土の香りが先に感じます。
フルーツではブラックチェリーやブルーベリー、ブラックベリーなど黒系の果実。
咲きたてのお花の様な香り。ミネラル、生肉や血の様な香りも若干感じられます。
味わいはアタックに優しい果実味を感じた後、直ぐにエレガントな酸にこなれた渋みがバランス良く広がります。アフターは苦味が主体。
酸が渋みを助長して、舌に刺激を感じる渋みです。
飲み終わった後も、渋みが舌や歯を覆う様な感じ。
お肉のみならず、赤身のお魚でもOK。
少々ワインの方が強くなりますが、赤ワインでも赤身のマグロをガーリックとオリーブオイルでステーキにして、塩・胡椒で味付けをし、クレソンと共にさっとレモンをかけた物と一緒でも、生臭さをかんじさせないのがイタリアワインの良いところ。
きのこをガーリックとパセリを使ってボルドー風にソテーしても、楽しめます。
酸が綺麗なので、余り難しい事を考えず、お料理と楽しめるワインです。