私の事③-現在-
アンティークやヴェルメイユと言われる一流の食器を使用しての授業。
テーブルに再現されたお姫様の世界を楽しみながら、マナーや様式美等の知識を深める毎に、それ迄、オドオドしていた自分に自信が付いてきました。
そして、私も今田先生の様に、綺麗な食器に囲まれて人に喜びを与えられる人になりたいと思う様になりました。
テーブルセッティングの授業には、チーズとワイン、コーヒーの授業が別にありました。
授業で触れたワインの奥深さに興味を持ち、ワインの教室を開く事を志した時の事です。
自分のやりたい事が見つかり、毎日が楽しくなってきた頃の事です。
失恋をキッカケに、自分が何の価値もない人間の様に感じました。
今の私から見れば、本当にその人の事が好きだったのではなく、確かに気にはなっていたけれど、友人達が結婚していく中で、恋をしている事で安心感を持っていたに過ぎなかったと言えるでしょう。
しかし、失恋を機に、今まで自分は何をやってきのだろうとか、自分が出来なかった事など、過去のダメな自分にフォーカスを当て、もう出会いは無いんだろうなぁ・・・と言う負のスパイラルにハマっていきました。
それから2年半、外出は通勤と通学のみ。家に引籠る様になりました。
外出を避ける様になった、私は、通信教育でワインの勉強を始めましたが、ワインへの興味は尽きず、田崎真也さんの下でワインを勉強する事を決意。
ワインを通じて出会った仲間達は、人には色々な価値観があって良い事。そして、そのどれもが間違いでは無い事を気付かせてくれました。
そして、ソムリエ認定試験の勉強をしていた時の事、あるお姫様の存在を知りました。
彼女は周囲の価値観に捕らわれず、自分の意志で人生を切り開く女性。年齢やら何やら、日本の古い価値観に縛られていた私は、彼女の勇気にスイッチが入り、色々なお姫様の生涯を辿りました。
現代を生きる女性達は、未だに古い時代の価値の中でもがき、女性としてもっとダイナミックに生きる為の自由を見いだせない様な気がします。
せっかく様々な経験を積み、素敵な個性を持っているのに、大変勿体ない事です。
私は、多くの女性が、女性である事を楽しみ、年齢に関係なく愛されて、自分を慈しみ、精神的な意味でお姫様の様に生きる女性として、実り多い人生を共に歩んで頂きたいと思います。
ワインやお菓子、チーズなどヨーロッパの食文化を通して、人生に喜びや楽しみを得るお手伝いをしつつ、ヨーロッパの貴族やお姫様達の生涯より得た、幸せを呼び込むコツをお伝えしていきたいと思います。