女王の名前を冠したコーヒー | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

うっ、寒いっ。

都心の寒さ位で文句を言ってたら雪国の方に申し訳ないのですが・・・寒いです。カゼ

スターバックスのカプ・チーノ(一応ローファットミルク)にシナモンパウダーをトッピングした暖かいコーヒーを飲んで、少しだけホッコリ気分を味わっています。コーヒー

ところでコーヒーと言えばウィーンのカフェは有名。

帝政時代からある歴史あるカフェもあり、皆ゆったりと思い思いの時間を過ごしています。

コーヒーの種類も多いのですが、何と言っても美味しそうなのが、ショーケースに並べられた大振りのケーキ達。ケーキ

カフェ天国ウィーンならではの贅沢な光景です。

さてコーヒーと言えば、マリア・テレジアはコーヒーを飲むのが好きだったとか。

侍従長のケーフェンヒラーは「コーヒーとは熱くなくては!」と一種の拘りがあった様で、女王がアツアツのコーヒーをすすっているのを見ると、ニンマリしていたとか。

女王の父カール6世は大の狩猟好きで、会議も大臣に代理出席をさせて報告だけで終わらせる事もしばしば。男の当主と言う事で諸外国にも睨みが効いていたのでしょうけれど、お蔭で内政はグダグダです。(;^_^A

そのあおりを食ったのが娘のマリア・テレジア。叫び

女が覚悟を決めると手を抜きませんよ!

毎日書類の山に目を通し、「承認」のサインはすれど空白にはびっしりとメモ書きをして返したそうです。

今の時代なら、さしずめ大量の付箋が貼られて戻ってくると言う状況ですかね。

まぁ、部下からすると、ちょっと怖い?迷惑な?上司だったのかも。

ところで外国人はクッキーをコーヒーに浸して食べるのが好きです。(一概に決めちゃいけないけど)。

私が子供の時、そんなことをしたら間髪入れず「行儀が悪い!」と親に叱られて育ったので、以前、英会話の先生が必ず一度はクッキーをコーヒーに浸して食べていたのには驚きました。

ある時、マリア・テレジアもコーヒーにクッキーを浸して食べていたところ、書類にコーヒーを垂らしてしまいました。

我が家なら「ほら見た事か」と鬼の首を取った様に怒られる事間違いなしです。

多分、女王も内心「あ“っ!」と思った事でしょう。

コーヒーの染みの部分をペンで囲んで「コーヒーをこぼしてしまって恥ずかしい。ゴメンナサイ」と書いたそうです。m(_ _ )m

隙が無さそうに感じる女王だけに、とても可愛らしいエピソードです。

でも、実はマリア・テレジアは真面目で優秀なだけな女王様ではなかったんです。

一晩中ダンスをしていて家臣に怒られちゃったり、茶目っ気たっぷりなエピソードが沢山ある可愛らしい女王様なんですよ。にひひ

気取ったところが一切無かったのが、誰からも愛された理由かもしれません。

さて、ウィーンのカフェには実際にマリア・テレジアが好んだのか、また、飲んだのかわかりませんが、「マリア・テレジア」と言う名前のコーヒーがあります。

多分、後世になって、女王様を偲んで命名されたのだと思います。

コーヒーにオレンジ・リキュールを入れてホイップした生クリームが乗っています。

銀座にあるレストラン「銀座ハプスブルク」では、オレンジのコンフィも添えられていて、香り高いコーヒーの香りとオレンジの甘く爽やかな香りがマッチして美味しいですよ。

他にウィーンのカフェで有名どころはメランジェ。

私達が一般に言う、クリームをフワッフワに泡立てた、いってみればカプチーノ。

ウィーンのコーヒーは俗に言うヨーロピアンスタイルなのか、香り高く味もしっかりしていて本当に美味しいです。